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【書籍紹介】佐々木正美『抱きしめよう、わが子のぜんぶ 思春期に向けて、いちばん大切なこと』
こんにちは!今回は書籍紹介です!
1. 概要
『抱きしめよう、わが子のぜんぶ 思春期に向けて、いちばん大切なこと』は、児童精神科医の佐々木正美先生によって書かれた、子育てに関する書籍です。
この本は、「児童期の終わりから思春期」に力点をおいて内容が展開されます。
佐々木先生の乳幼児期の育児本はよく手に取ることが多く、多くの本で具体的な実例とともに先生のお考えを拝読出来る本が多いのですが、こちらの本もその例に漏れず、佐々木先生が出会ってきた家族、少年・少女たちの実例を豊富に盛り込みながら内容が展開されます。
2. おすすめポイント
✅ ポイント1: 豊富な実例と共に展開される内容
✅ ポイント2: 子どもたちとどのように向き合えば良いのかについて知ることができる
✅ ポイント3: 子どもたちを受け入れ、抱きしめることの大切さに気づける
3. 心に残ったフレーズ・引用
冒頭の"はじめに"の章で、以下の様な記載があります。
私の教え子であった若者たちのなかで、大学を巣立っていった後、高齢者の福祉施設で働いている人たちがいます。もはや同僚となった彼ら彼女たちは、自分たちが寄り添ってケアをしている高齢者は、その一人ひとりが幼少期からの問題を、そのまま引きずるようにして生きていることが、あらためて理解・実感できたと教えてくれます。
わたしは冒頭のこの文章が、非常に印象に残っています。
幼少期の子どもの発達に大きな影響を与える親という立場、そして子どもとの関わり方は、子ども人生のはじめからおわりまでの全てにおいて、非常に大きな責任を背負っているのだと、身が引き締まりました。
また同時に、この記載からこの本に漂う重い雰囲気を感じましたが、実際、その後の本節で出てくる実例も、不登校・援助交際・イジメ・殺人事件など、深刻な問題に直面した方々の実例が数多く出てきます。
大きくなってから引き起こされる問題はやはり重いですね。ですが、目を背けてはいけないとも思います。
先生が主張されていることは、他の著書で述べられていることから一貫しており、"乳幼児期での親子の関係性が、人の人生に深く繋がっている"ということです。
・実例のようにならないように、私たちができることは何か?
・そうなってしまった時に、私たちはどう子どもと関係を持てばよいか?
(先生は「どのようなまなざしで子どもと向き合えばよいのか」と表現されています)
こういったことに対して、多くの気付きを得られました。
4. こんな人におすすめ!
子どもを持つ・持とうとしているすべての人
子どもとの関係・向き合い方に悩んでいる
子どもが学校や家庭内で深刻な問題に直面している
5. まとめ
自分が良かれと思ってやっていたことが、実は子供のためになっていなかった。欲目を見ることで、いつのまにか親の希望だけを子どもに押し付け、褒めること、抱きしめること、愛することを疎かにしてしまっていた。
この本を読むことで、そんな過去の至らない自分が情けないように思ったり、傷つくこともあるかもしれません。
ですが、私はこの本が沢山の親に読まれることを願います。
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