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みんなで旅行できる期間は案外短いから

私との会話中に小5の息子が視線を逸らすようになった。照れくさいようだ。思春期の始まりに成長を感じると同時に少し寂しい気持ちもある。

同じ歳で既に家族と一緒に買い物や旅行に行きたがらない子もいると聞く。わが子はいつまで喜んで家族旅行についてきてくれるだろう?

そんなことを考えながら最近は家族4人で旅する時間を噛みしめている。

家族そろって旅できる期間は案外短いものだから「あの旅楽しかったね」と、いつまでも心に残る旅にしたい。そのために、わが家が心がけている旅のちょっとした工夫。


【事前準備】を楽しむヒント

旅のしおり作り

結構大きい旅のしおり(裏面)

数年に1度の奮発旅行に行くときは旅のしおりを作っている。

しおりを作ると準備段階から家族みんなでワクワクできて、この瞬間から既に旅行は始まっていると感じる。旅行が長くなったようで少し得した気分だ。

まずは旅のテーマを決めてネーミング。

2023年結婚10周年に行った沖縄旅行は『沖縄フェスバトル計画』と名付けた。決めたのは長男。なんでもスプラトゥーンから着想を得ているらしいが私にはさっぱり分からない。

子ども達に旅のアイディアを聞きながらパワーポイントを使って夫がしおりを作成していく。

パワーポイントで作る旅のしおり(中身)

・行きたいところ
・やりたいこと
・食べたいもの
・買いたいもの

これらをまとめて印刷して、ラミネートする。仕事以外でパワーポイントを使う夫の本気度がすごい。仕事より本気かもしれない。

おやつの準備

懐かしのおやつがいっぱい

旅行やキャンプ出発前には、おやつを準備する。大人も子どもも、それぞれに好きなお菓子を選ぶために駄菓子屋に足を運ぶことも。

おやつを選ぶ時間は遠足みたいだ。懐かしくて、案外楽しんでいるのは大人のほう。旅行中の車内や夜のおやつタイムはとても盛り上がる。時にはおやつ交換をしてみるのも良い。

しおりと同様に旅を先取りして楽しむにはもってこいのアイテムだ。

【旅行中】の笑顔を増やすヒント

旅程はゆったり寄り道を

松坂市の道の駅にあるおにぎり家さん

しおりを作る時、スケジュールに余裕を持たせる。そうすれば旅の途中の道の駅や、その都度気になった場所に思いつきで立ち寄ることができるからだ。

ひと粒ひと粒の輝きに感動

その土地の物を買って味わうのは旅の醍醐味の一つ。道の駅では新鮮で美味しい名産品を安く手に入れられることが多い。おやつも持っていくのに、食べ過ぎているけれど良しとしている。

「牧場があるよ」
「手作りチーズケーキだって」
「海が見えた」

思いつきで立ち寄った先で想定外の忘れられない思い出ができるのが楽しい。

旅の途中立ち寄った海(私は日傘で見物)


と思ったら「見て見て!!」と駆けてくる娘
(手に握られている物が何かドキドキする)

急な寄り道での水遊びで、ずぶ濡になることは日常茶飯事なので『替えの服+スカートタオル(どこでも着替えできるよう)』を車に常備している。

美味しい食べ物は人を幸せにする

「美味い!」は頬にあらわれる

美味しい食事は旅の評価をかなり大きく左右する(私の場合)。どんなハプニングが起きようと、最後に食べた物が絶品なら大抵は帳消しになってしまう。
※ときに例外あり。

旅の食事で意識していることは2つ。
〇コレ食べたいと思う物は事前に調査
→店名、口コミ、おすすめメニューまで

〇旅先でソフトクリームを食べる
→できればご当地限定味を


旅先でしか食べられない、その土地の名物。せっかくなら名店でおすすめのメニューを食べたい。旅先での出会いは貴重だ。遠い町だと二度と巡り会えないかもしれないから。

明石焼老舗「ふなまち」絶品でした

ここで注意したいのが混雑状況。ほとんどの場合、名店は混み合っているので事前に予約できる場合は予約して旅をスムーズに進めたい。

次に、ソフトクリーム。

美しいこのフォルム


もともと美味しいが、旅先で食べるソフトクリームは格別だ。そして、たまに珍しい味に遭遇することもあって面白い。


滋賀県米原市醒ケ井の梅花藻ソフト

その土地でしか食べられない味を見つけると、物凄くテンションが上がる。名前で味が想像出来ない物を口に入れるなんて、ワクワクが止まらない。

自然や体験を楽しむ

那覇首里金城町石畳道の大あかぎ

その土地ならではの自然や体験を五感で楽しむ。そのためには、しおり作りでのリサーチが必須だ。

・旅先でやりたいこと
・目的地で見たい景色

あらかじめ、これらを家族で話しながら準備しておく。

城崎温泉で射的に挑戦

体験では、思うようにいかずに子どもが泣いてしまうこともある。わが家の場合、楽しい旅行中なのに下の子が悔しくて涙する様子をよく目にする。

それも良い。そんな旅先で流した悔し涙が、数年経てば忘れられない楽しい思い出になっているから。

城崎マリンワールドアジ釣り
(釣ったらすぐ揚げてもらえる)

【旅行後】思い出に浸るヒント

ご当地のお土産を買う

最近ではお土産で頂くことも

個人的な趣味だが、旅行のお土産として『ご当地キューピー』を自分に買うのが私の定番。だいぶ数が増えてきた。

キューピーを見ると「この時〇〇したな」と旅の記憶が蘇る。最近はキューピーと一緒にメモを残している。その旅の印象的なエピソードを一つ。

ゆくゆくは日本地図にキューピーとメモを貼って、自分だけの旅の思い出マップを作りたいと思っている。

ちなみにキューピーは城をかぶっていたり、顔が3連になっていたりする変わり種のフォルムが面白くて好き。

特に好きなメンバー神ナイン

旅の絵を書いてみる

三重県志摩市の旅の思い出

旅行から帰ったら思い出を絵に残してみる。食べ物の絵が多くて「あの〇〇絶品だったよね」と何度も噛みしめることができるし、数年後には旅の記憶として絵が宝物に。

たまに何泊もする特別な旅行先に行った時に限って、子どもの絵がレンタカーの車内のみだったりして「え?そこ?」って笑ったりもする。

でも確かに、レンタカー楽しいよね。

おわりに

一時間以内で行ける近場の旅でも
・しおりを作ったり
・おやつを選んだり
・自然に触れて
・美味しいものを食べて
・お土産を買って
・旅の絵を書く

少しの手間で思い出が濃くなるのかもしれない。1回1回の旅を心に刻んで。

次はどこに行こうかな。

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