逗子例会 ベーダンタの紹介
相模 逗子市
今月も、湘南逗子の「日本ヴェーダーンタ協会」に参りました。
他者の幸せが、自己の幸せになる。名前や形が違っても、根源は同じ。違って見えるのは無知による幻。梵天から生まれたマーヤーは、その影響力ではブラフマンより強いようにも見える。自分の体が本性だという幻を、智識の光で消した時、全ての苦しみ・悲しみを克服できる。
中心的なテーマは「個人的魂は、宇宙的魂と一つ」である。各ベーダに格言あり。
リグベーダ「智識=ブラフマン」
ヤジュルベーダ「私=ブラフマン」
サーマベーダ「あなた=ブラフマン」
アタルバベーダ「アートマン=ブラフマン」
これらを悟り、人生最大の目的を達するためにヨーガがある。
ベーダンタの特徴は、一つの聖典や一人の聖者だけに依存せず、これまでの多様な聖典・聖者を参照する、経験科学的な方法。それは「哲学=論理であり宗教=実践」でもある。
十人十色に応じた、複数のヨーガがある。感情・仕事・思考・瞑想、各ヨーガそれぞれの道。それらは調和可能で組み合わせる事もでき、人生の目的たる自己実現(ビベーカーナンダ)に至る。「もし自分がブラフマンなら、他者を傷付ける事などできない」という道徳的生活が必要。
梵我の捉え方は、三つの宗派に分けられる。
二元論
神と世界を明確に区別し、遥かに遠い存在への畏敬。悟りへのステップ。限定された一元論
神の一部が私に宿る、私は神の分身。アドバイタ一元論
全てがブラフマン。シャンカラやキリスト「私と父は一つ」の境地。
一時的な心身から解脱した、真に自由なる存在への探求…そこで辿り着くのがインド哲学だと考えられています。