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対話しているやつ

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誰かと誰かが喋っています
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2019年10月の記事一覧

対話 6

曖昧なものが、苦手だ。大嫌いよりは好きだけど、好きというにはあまりにも違和感がある。

曖昧なもの。
1人でいる時間。1ヶ月後の予定。いつか、の約束。そして、感情。

「じゃあまた」と別れ際に言わなくなった。「また」が、怖いのだ。無責任なように感じられて、どうしてもうまく口から言葉になってくれない。また会いたいけど、嘘はつきたくないから、嘘になって欲しくないから。精一杯の「ありがとう」で見送ること

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対話 1

「なーんか最近弱ってんね?」
「わかる?流石に。ちょーっとね、アンタしかいなかった時に近い感覚なのよねぇ」
「言葉遣いが随分丁寧だねぇ。僕しかいなかった時?ってなかなかに酷そうじゃない」
「最大級の敬意だから〜。あーもうほっといてよ」
「あっ、僕らの中の禁句じゃんそれぇ」

あーもううるさい黙って黙って。近づいてくんなバカ。話しかけないでよ。こっちが弱ってるの解っててにやにやしながら見てんだから本

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対話 2

「記憶力いいほーの人?」

あーまぁ、割といい方なんじゃないかなぁ。好きになった人達の誕生日は絶対忘れないし、友達も月単位でなら大体わかる。楽しいことも楽しくなかったことも割と覚えてる気がする。前の恋人さんがとってもその辺りが得意ではなくて、毎回「なんで覚えてんのー?」って笑われてたわ。誕生日の日にしこたま詰められたのとか…ね。まぁそれはまた別の話。

記憶力がいいってよりは、忘れるのが苦手なんだ

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対話 3

記憶力が良くてよかったこと、だっけ?社交は、ある程度しやすい気がする。あとは、暗記物が得意になる、とか。思ったよりいいことないねぇ。

「ふーん、意外とメリットってないもんなんだね。社交かぁ」

んとねぇ、おそらく人間は自分のことを覚えていてもらって悪い気はしないんだと思うの。片方しか覚えていない気まずさはさておいて、覚えていてもらった方は悪い気はしない(はず)からそういった意味で出会って2回

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対話 4

あーあ、くだんないなぁ。くだんないよぅ。

「お、また人生くだんない教に入信したの?まぁいつだってキミはそんな顔をして立ってるけど。一体何がそんなにくだんないのよ」

もう全部だよ全部。ありとあらゆること、地面の硬さから空の高さまで、山の緑から海の青までぜーーーんぶ。

「そーれはなかなか重症だねぇ。海が真っ赤で空がとっても低くても、どうせくだんなーいってなるんだろうし。どしたの、またなんかあ

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対話 5

[恋人がいる状態で他の人と体の関係を持つのは不誠実だしダメだと思う]

ってことを言われたの。ほぇーって思って、確かになぁって。世の中の人の多くがそう思ってて、そういう前提のもと関係を築いてるのは知ってる。未だに腑に落ちたことはないんだけど。

「あーまぁ、君はそういいそうだね。好き勝手やってるし、相手にも許すだろうし。身体なんていくらでも切り売りできるものだからそこにどうこう思うのは良くわか

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