かいごの基本 利用者さんへの清潔管理
4月に、入職され1人で勤務をこなされている頃だと思います。
入浴介助、食事介助、排泄介助がなんとなく毎日できていることでしょう。
慣れてくると、次は抜けがないか見ていくことが、大切です。
自分の担当の利用者さんのことは、自分の責任です。
第一の基本として施設生活をおくるにあたり、清潔の保持ができているかを確認しましょう。
■清潔の保持
▶きれいな衣類を、着ているか。
→入浴は週2回であるが、汗や食事で衣類が汚れることはあります。
▶整髪、ブラッシングはできているか。
→散髪を定期的に予約してあげましょう。毎朝起床時は髪の毛を整えてリビングにでてきているか。受診や散歩、面会のときにはブラッシングをして身だしなみを整えているか。
▶食事のあとは、口腔ケア、口の周りの汚れはとれているか。
→虫歯予防だけでなく、誤嚥性肺炎予防に歯周病予防が大切。口の周りの汚れが肌荒れを起こします。
▶手の平や顔、首回りを随時タオルで拭いているか。
→夏場は特に汗をかきます。汗が乾いたあとには皮膚に幕ができ、汗を出しにくくします。しっかり絞ったタオルで拭くことで汗の幕は取り除かれ、さらには気分もスッキリします。特に拘縮している関節の内側は菌が繁殖し異臭がでてきます。
▶寝具の、清潔は保たれているか。
→シーツは定期交換いたしますが、枕や敷きパッドは、なかなか洗ったりしないため見逃してしまいます。定期的に洗いましょう。
▶抜けやすい所
車椅子の座布団。体位変換用のクッション、室内履きの靴を外出用の靴を洗って乾かす習慣があるのか。
→カビの発生、水虫の原因となります。
いつでも、ご家族と会える状態に身支度できている状態が、理想です。
忙しい、見た感じは大丈夫など理由をつけて、放置しているとカビやシラミ、ダニが発生し体中が痒くなり、皮膚をかきむしり、出血となり。
傷口からばい菌が血液に入り発熱するといった、お年寄りにとってリスクが大きくなってしまいます。
毎日の生活の中に清潔維持の習慣を入れた介助をしましょう。
※おまけ
車椅子の汚れ、特に肘置きなど手で触れる所は常に清潔にしましょう。タイヤの空気圧も大切です。
介護職員の経験者はすぐに車椅子をみます。それは担当者の気付きや仕事への向き合い方がわかるからです。
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