神話篇|子殺し、太陽の誕生...【新人読書日記/毎日20頁を】(19)
「ブッシュマンの民話」、61-80頁、読了です。
神様の可愛がっていたエランドが息子二人に殺されてしまいました。彼らに罰を与えるため、神様はゼーネという手作りのおもちゃで太陽を作り出し、大地を焼けるようにしたため、やがて、息子たちは体が焼けて死んでしまいます。
太陽が憎しみで作り出されたと思われるのは、おそらく現地の厳しい自然環境と深く関わっているのでしょう。田中先生の解説によりますと、カラハリ砂漠の真夏は大地が歩けないほど熱くなり、人々は「太陽が私を焼き殺す」とよく苦情を言います。狩猟採集に出かけられないため、彼らは木蔭でのんびりとくつろぎ、昔話を楽しみ、民話を語り聞かせるのです。
現代的な娯楽を持たないブッシュマンにとってこれらの民話はきっと心の糧にあたるのでしょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
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