論理と情緒の備忘録
こんにちは。
心に火を燈す経営パートナー、共燈コーチルタントです。
「論語と算盤」
「論語と算盤」(渋沢栄一著)
という名著をご存じの方は多いと思います。
「利潤と道徳を調和させる」ことを
生涯の経営哲学に据えておられた
渋沢栄一。
自分も共感しますというと
おこがましいですが、
相異なる2つの哲学が重要と
何度も実感するところです。
最近の備忘録
利潤と道徳とはちょっと違いますが、
自分は最近論理と情緒がどちらも
大事なんだなと感じる経験をして、
備忘録として残しておきたい思い
つらつらと書いてみます。
会計の仕事の延長線で、
小規模な案件の仲介をすることになりました。
数か月に及んで条件のぶつけ合いになり、
ブレイクになりかけたのですが
寸前で一転して双方合意に至りました。
当初はお互いに自分の主張と数字のぶつけ合い。
どちらも完璧なロジックでしょうが
相手は一歩も動きません。
これはもう歩み寄りがない、
仕方なくブレイクを伝えた時、
ふと聴きいてみたくなって
質問しました。
「この取引によって今後どうなりたいのか」
「どんなビジョンを描いているのか」
「相手にどうなってほしいのか」
「これによってどんな幸せな世界になるのか」
それぞれがもつ目的の奥にある、
「情緒的な目的」が
出てくる、出てくる。
ここからお互いの態度が変わりました。
お互いのWinを考えた素晴らしい案が
出されてきました。
最終的にはお互いに納得の決着に。
安心しました。
情緒が流れを変えたと感じました。
最後に人を動かすのは「情緒」なんだ
と実感した出来事でした。
論理と情緒
現代社会では特にビジネスでは
「論理」は重要視されます。
相手を説得・納得させ
エビデンスに基づいて
筋道を通すには、
ロジカルシンキングは有効です。
会計は数字で語ることが多いので
論理偏重しやすい業界でもあります。
しかしコーチングではこのような
ロジックも根拠もない質問をよくします。
論理なくして人を納得させることはできないけど
情緒なくして人を動かすことはできないですね。
そんなことを実感させられた体験でした。
改めて論理面だけでなく
情緒面においても寄り添える
経営パートナーになるためにも
スキルや知識に偏重せず
人間磨きをしていきたいと思いました。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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