突然、日本語オンラインレッスンで高校受験をお手伝いすることになった話

ご縁があって、中国人の16歳女の子に日本語オンラインレッスンをすることになった。

彼女は、留学先のアメリカの中学校を先月卒業したばかり。このコロナ禍で帰国も大変な中、何とか中国に無事戻れたとのこと。そんな彼女、実は日本の高校に進学希望。

しかし、しかし。

彼女は日本語力が、限りなくゼロ。それに彼女の志望校の試験は、来年の2月。半年に足らずで、受験となる。ただ志望校は、面接と作文で合否が決まるので、一般的な科目の準備は必要ない。

日本語できない、時間ない、作文試験の過去の内容なども今は、わからない。こんな「３ない」状態でレッスンできるのだろうか・・・と、依頼をいただいたときは、不安が渦巻いていた。

けれども私は以前から、日本語がよくわからないなど、弱い立場にある中国語圏の児童・生徒の力になりたいと思っていた。子どもは、「将来の宝」なのに、ここで周りができない、大変、無理と言って、せっかくの学びの機会をつぶしてしまっていいはずがない。

わずかな力であっても、私なりに支えることはできるはず。

こう考えを改め、臨んだオンライン体験レッスン。保護者も参観されている中、ひらがな・カタカナで名前の練習、数字の読み方や、好きなこと、日頃の生活の様子などを時折中国語も交えながら、聞いていった。緊張感マックスだったけれど、レッスン後、保護者の方も「感動した！」と言っていただき、（ちょっと驚いたけど）とりあえずホッと一安心。

すご～く真面目で、ピアノと「名探偵コナン」が好きな、おとなしい彼女。（ちょっと緊張してたのかな？）やっぱり、確実にゼロ初級から積み上げていった方が良さそうだ。

とにかく、今の大きな目標は志望校合格！小さな目標は、毎回のレッスンを楽しく、着実に身につくようなものにすること。

彼女の人生のターニングポイントに、私も仲間入りさせてもらえる喜び。本当にありがたいことだなと思う。

このご縁に感謝しながら、肩の力を抜いて、楽しみながらやっていきたい。

#エッセイ #日本語教師 #オンラインレッスン #マンツーマンレッスン #高校受験 #中国人の女の子 #中国語 #ご縁 #人生のターニングポイント #私の仕事