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ドイツ ベルリン・フランクフルトへの旅⑤~ゲーテハウスとレーマー広場~

初めてのドイツ旅行に出かけた、私と大学生の息子。
ベルリン滞在後、次の目的地フランクフルト・アム・マインへ。
3日間の滞在で、ゲーテハウス・シュテーデル美術館・ユダヤ博物館・レーマー広場と大聖堂・ゼンケンベルク自然博物館などを巡った。

1.高速列車ICE

高速列車 ICEに乗る。車内が日本の新幹線に似ていた。音も静かで、乗り心地もグッド!

ICE (ネットから)
車内の時刻表
(やや見にくくて、すみません)

フランクフルト・アム・マインのもともとの到着予定時間は12時56分。しかし、実際に着くのは2分遅れて12時58分。こんな時刻表がない国も多いと聞くのに、ドイツでは今から何分後に到着し、その到着時間も予想しているのだ。

なんという律義さ!
時間の感覚が、日本と似ていると感じた。1分1分を大切に・・ということなんだろうな。

2.ゲーテハウス

あの有名な文豪ゲーテ。
ずっと以前に、『若きヴェルテルの悩み』など読んだけれど、フランクフルト・アム・マイン生まれとは知らなかった。18世紀、ゲーテの家は裕福で、フランクフルトの名家だったそうだ。


このドアから中へ

中庭を通って、ドアから中に入るとすぐに台所。ここで、調理がされていたのだろう。当時がしのばれる。1階から4階の主な部屋を紹介。

台所
北京の間

2階にあるこの部屋は、応接室として使用。壁紙が中国風であることから、「北京の間」と言われている。(ちょっとわかりにくい写真で恐縮だけれど・・・)ゲーテの一家は、東洋にも興味があったのだろうか。

絵画の間

3階の「絵画の間」には、見事な絵がずらり。
ゲーテの父が収集したものだそうだ。絵画に対して鑑識眼がある人物だったんだなあ。

父の書斎

同じく3階にある「父の書斎」。
部屋をぐるりと取り囲むように本が並ぶ。法律関係の本が多く、ゲーテも本に親しみ、幅広い知識を身につけた。ここでの学びが、多くの傑作を生み出したのではないかと思う。

詩人の間

4階の「詩人の間」。この部屋で『ファウスト』や『若きウェルテルの悩み』などを書いた。この机で、小説の構想や下書き、推敲なんかをしたのだろう。

近くでよく見ると、黒いペンの跡が多数。
長い歴史と共に、執筆するゲーテの苦悩の跡が感じられる。偉大な文豪も、一人の人間として悩み、苦しみ、様々な思いを込めて後世に残る作品を残したのだと納得。

また写真にはないのだが、妹と自作自演の人形劇を上演した人形劇場も、別の部屋に展示されていた。見ていて、ほほえましかった。

裕福な家に生まれたおかげで上流階級の生活が送れ、両親や妹という家族の愛情に包まれていたゲーテ。家族の愛や深い思いに支えられていたからこそ、ゲーテという人物が傑出したのではないだろうか。
ゲーテハウスで、彼の生涯や生活ぶりを垣間見たら、また作品が読みたくなってきた。

3.レーマー広場と大聖堂

ここは、フランクフルトの顔と呼ばれる場所かもしれない。多くの人でにぎわっていた。

正義の女神ユスティシアの噴水
レーマー(左から2つ目)

3軒の切妻屋根の建物が、なんとも中世の趣を感じる。その真ん中が「レーマー」と呼ばれていて、この広場の名前の由来だ。
今まで主に現代的なドイツの街並みを見てきたけれど、ここに立つと中世ドイツにタイムトラベルした気分になる。

大聖堂

レーマー広場のすぐ近く。1877年完成の高さ95メートルの大聖堂。
とても風格があった。

そっと中へ入ってみると、ミサの最中。
荘厳な雰囲気に、パイプオルガンの重厚な響き。それに讃美歌の合唱が加わって、とても神秘的だった。

ベルリンで行った、カイザー・ヴィルヘルム新記念教会の時もそうだったが、一歩教会に入ると心が洗われて、透き通るような感じになる。
とても不思議な体験だ。日本のお寺や神社に参拝すると、清らかな気持ちになるけど、またちょっと違う。教会に入った時の方が、より心の透明度が高く、深くなっていくような・・・そんな気がする。

教会でパイプオルガンの演奏と讃美歌を、生で聞いたのは今回が初めて。また一つ、心に刻まれる経験ができた。

4.ちょっとおまけ

フランクフルト到着後、初めて食べたメニューは、シュニッツェル。

ベルリンで食べたのはもっと薄かったけど、こちらの店のは、厚みがある。生野菜もたっぷりついていて、栄養バランスもいい。見た目は、油っぽいようなのだが、お腹にもたれない。
滞在中、油を多く使った食べ物を食べていたけど、全然しつこくなかった。これは、ドイツで調理に使われている油の品質が良いからなんだろうか?国が、食品に対して厳しい品質・成分チェックを行っていて、ベストなものしか許可していないからなんだろうか?

・・・わからないけど、これも不思議なことの一つだ。おいしくシュニッツェルをいただきながら、そんな疑問が湧いてきた。




・長文お読みいただきありがとうございます。
過去の記事はこちらです。




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京すずらん
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