キャベツの受難
キャベツの値段が高い。
私は大のキャベツ好きだ。
野菜は何でも好きだけれど、キャベツは特別の思いがある。
なぜなら、おいしい上に、応用のきく野菜だから。
キャベツと牛肉の炒め物、ロールキャベツ、鮭のちゃんちゃん焼きに、お好み焼き。焼きそばにもガンガン入れるし、千切りにしてサラダにも。
焼く、煮る、炒める、ゆでる、生のままで。
メインディッシュになるだけでなく、副菜としてでも、その存在感は立派！
とにかく、オールラウンダーなのだ。
それに、あの形。
楕円形で優しい薄グリーン色が、いい感じ。
私はいつも1玉買って、使い回す。
わが家では大いに活躍していただいている野菜で、強力な家計の助っ人でもある。
・・・それが。
あまりの価格高騰で、買うのをしばらく遠慮していた。
今日ふと見たテレビのニュースで、キャベツは今夏の酷暑と少雨のせいで、生育が悪いとのことだった。キャベツ農家も大変な苦労をされているようだ。昨今の異常気象が、特にキャベツを痛めつけているのだ。
これからも価格上昇となるかもしれない。それゆえ、飲食店でもメニューを見直したり、価格をアップせざるを得ない。
私を含むキャベツが好きな方には、受難である。
一方で、キャベツ自身もぜひ多くの方々に、おいしく食べてもらいたいと願っているだろうに、想像を絶する過酷な環境で、うまく成長できないというジレンマ。これは見方を変えれば、まさに、キャベツ自身も受難ではないかな？と思ってしまう。
キャベツもため息・・・消費者もため息・・・
いつになったら、事態は好転するんだろう？
そんなことを考えながら、
スーパーで初めて買った「袋入りザク切りキャベツ」で、
炒め物を作った今晩。
うーん、個人的にはやっぱり、本来の姿のままのキャベツと思いを通わせながら、調理して食べる方が嬉しいなあ・・なんて思ってしまうのだ。
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