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本人と出会えた『キース・へリング展』

なんとラッキーなことに、ある抽選でこちらの展覧会チケットが当たり、早速会場へ。

『キース・へリング展~アートをストリートへ~』

キース・へリングは、アメリカ出身で、ストリートアートの先駆者ともいえる画家。名前は聞いていたけれど、私自身、あまり詳しいことは知らなかった。

しかし、会場に一歩入るや否や、作品からの強いエネルギーを感じずにはいられず、はっきりとキース・へリングその人を見た!

無駄のない、シンプルなライン。大胆な構図に、ビビッドな色彩が心地よい。思わず、引き込まれてしまう。

構図がユニーク
踊りたくなる?
思わず笑いが・・・

彼は31年という短い人生のうち、画家としての活動は、約10年ほどだそうだ。その中で、平和・人種差別・エイズ・教育問題など、様々なメッセージを作品に託して、社会に訴えたのだ。
とりわけ、子どもたちには希望を持って生きていってほしいという思いが感じられる。

子どもたちは  ぼくたちが忘れてしまっている「なにか」を知っている
こどもたちは毎日生きていることに満足している
それは本当はとても大切なことで
そのことを理解して尊重することができたら 大人たちは救われるんだ

ー1986年7月6日(Keith Haring、Keith Haring Journals,1987)

会場で、この言葉を見た時、彼の真の心に触れたような気がした。子どもたちが知っている「なにか」を、私はとっくに忘れてしまっていたから。
彼は、絵や実際に行ったワークショップを通して、世界の子どもたちへ多くの愛を、思いを、希望を伝えたのだ。

もう一つ。
忘れられない彼の言葉がある。

アートは不滅だ 人は死ぬ ぼくだって死ぬ
でも本当に死ぬわけじゃない
だって 僕のアートはみんなの中に生きているから

ー1987年3月20日(Keith Haring、Keith Haring Journals,1987)

なんて力強い言葉だろう。
キース・へリングがこの世にいなくても、彼のアートはまさに世界中に存在し、アートを見た一人一人の心をわしづかみにした上に、永遠に心の中に刻み込まれるのだから。

私も、さもありなん。
この展覧会を見て、キース・へリングが私の心の中に入ってきて、今、しっかりと座り込んでいるのを感じている。
ひょっとして、今晩、夢の中に作品の数々が出てくるかもしれない。
そのときは、またしっかり作品を鑑賞させていただこう!










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京すずらん
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