「甘え・過保護のバランス」には正解がない。子どもを観察して必要なサポートを見極める
小学2年生の女の子を育てています。
幼稚園の頃から集団生活が嫌い。登園拒否がありながらも、なんとか卒園。
ですが、小学校に入ってからは、かなりの困難を感じるように。
小2になり、本格的な不登校に突入しました。今は週1~3日ほど学校に行っています。
幸いなことに、母であるわたし自身が、不登校経験者。
わたしとむすめの経験が、同じように悩んでいる人のお役に立てればうれしいです。
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甘えんぼで、慎重派のむすめ。
いつもわたしに、助けを求めてきます。
以前、「世話を焼きすぎたかな?」と思い、一時的に、手を放してみたことがありました。
ところが、内向的で繊細なむすめは、不安でいっぱいになり、ある日、泣き出してしまいました。
内向的・繊細な子は不安でいっぱい
2学期に、「子ども達で町中を探検する」というイベントがありました。
むすめは、何度か、
「心配だなぁ~」
とぼやいていたのですが、さほど大騒ぎしていなかたし、わたし自身、過干渉になっていないか心配だったので、
「そうだよね~」
と返していました。
何日間かが過ぎ、そのイベントの当日の朝、むすめは大泣き。
「怖い、不安、行きたくない」
そう言って、ひとりで登校できずにいました。
しょうがなく学校へ送っていきましたが、ひとりでは校門をくぐることができず、教室までついていくことに。
教室前で30分ほど泣き続け、やっと落ち着きました。
結局、イベントには参加したようですが、あとになって相談員や担任の先生から、
「無理してイベントに参加しなくてもよかった。早めに対策を打っておけばよかったですね」
というフィードバックをもらい、子どもに無理をさせすぎてしまったことを反省しました。
「過保護はいけない」と思い、ちょっと手を放してみたつもりが、むすめにとっては、「突き放された」ような感覚になっていたようです。
内向的だったり、繊細だったりする子は、不安が小さくなるまで、できるだけ一緒に取り組んだり、手を貸してあげたりすることが大事なのかもしれません。
たとえ、それが周りから「過保護」だと捉えられたとしても、必要な手助けなのだと思います。
「必要なサポート」と「過保護」は子によって違う
そのイベントの頃のわたしは、「子どもを過保護にしすぎているのではないか」という不安があり、むすめへのサポートを減らしていました。
そうすれば、むすめなりに考えて乗り越えてくれるのではないかと思ったんです。
「まわりの子たちだって、そうやって乗り越えているんだし、そろそろ強くなってほしい」
という気持ちもありました。
それに、先生から「いちいち、口を出してくる親」とも思われたくなかったんですよね。
それらを踏まえて、むすめの手を放したわけですが、むすめには、もっと手厚いサポートが必要だったよう。
子どもによって「必要なサポート」には違いがあり、また、「過保護かどうか」もその状況によって変わるのだと気づきました。
「〇〇をしたら、過保護」
「△△をしたら、甘やかしすぎ」
という明確なルールがあるのではなく、その線引きは子どもによって変わってくるということなんですね。
このときわたしは、ほかの子たちとの比較や先生たちの目を気にして、判断をしていました。
でも、本当は、わが子をしっかり「観察」して、判断すべきだったのです。
世間から見て「この対応は正解かどうか」と考えるのではなく、子どもを見て「このサポートは必要かどうか」を考えるべきでした。
ほかの子の成長と比べない。昔のわが子と比較する
ほかの子と自分の子を比べて対応を考えるのではなく、目の前のわが子をしっかりと観察して、対応を考えるのがいいのだと思います。
もし比較をするのなら、ほかの子ではなく、「昔のわが子」と比べるのがいいでしょう。
そうすれば、大体の場合、自分の子の成長やよいところに気づくことができます。
「前よりも、自分で考えて決められることが増えた」とか、「ご飯をもりもり食べるようになった」とか。
成長に気づいたら、子どもに伝えてあげるのがオススメです。
ちょっとだけ、わたしの話をしますね。
わたしの母は人と比べるクセがあり、いつもわたしは誰かと比べられていました。
95点のテストを持って帰ると、
「〇〇ちゃんは、このテスト100点だったんだって」
と言われ、わりといい点をとっているのに、否定されている気がしました。
以前よりもできることが増えているのに、母に責められている気がしました。
事あるごとに、誰かと比べられていて、その頃から母との信頼関係が崩れていったのです。
ほかの子とわが子を比べて、それを子どもに伝えてしまうことには、リスクがあります。
比較は慎重に行うべきだと思います。
子育てには「正解」がない
「過保護かどうか、そのサポートが必要かどうか」という問題には「正解」がありません。
その子にとって「最適かどうか」を、考える必要があるのです。
そのためには、親が世間の目や育児書に縛られ過ぎないこと。
「参考程度」にとどめておき、ニュートラルな目で判断していくことが求められると思います。
そして、自分が「この子にとって、このサポートが必要だ」と思うのなら、堂々と手を差し伸べたらいいのだと思います。
周りは、「過保護すぎる」とか「甘やかしすぎる」とか、言いたい放題、言うかもしれません。
でも、その人たちは当事者でもなく、「ただ言いたいだけ」なのです。
柔軟な思考を持って、深刻になりすぎないようにしましょう。
わたしも、まだまだ未熟でわからないことだらけで、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしています。
でも、確実に子どもは成長しているのだし、「自分にもやさしく、子どもにもやさしく」の精神で一歩ずつ、進んでいこうと思います。
同じように悩んでいる人のお役に立てたらうれしいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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