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努力をしなければ愛されなかった自分との決別。「親のため」の努力ではなく、「自分のため」に努力する勇気

学生時代に、メンタル疾患になり、治療を続けてきました。

数年前に、病院を変えたところ、「複雑性PTSD」という診断をもらいました。

その後、治療方針が自分に合っていたおかげもあり、快方に向かっています。

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複雑性PTSDを患うほど、自分を追い詰めてしまった過去。

なぜそうなってしまったのかをふり返ると、

「両親から愛されるには、親が満たす条件をクリアするしかなかった」

という原因が浮かび上がってきます。

両親から唯一、得られたのは「条件つきの愛情」だったんです。

「テストで100点をとったら、認められる。でも、90点以下だと、冷たい反応をされる」

「両親の期待どおりに生きていかないと、両親が不機嫌になり、文句ばっかり言われる」

「何もかも干渉されて、自分の思ったことは否定される」

こんなふうに両親から束縛され、両親の思い通りに生きなければ愛されない。

だから、愛情ほしさに過剰な努力を続けてしまうんですよね。

「自分のため」に努力をするのではなく、「両親や社会、他人のため」の努力を優先してしまうんです。

また、「自分を高めるため」のポジティブな努力ではなく、「ダメな自分を変えるため」のネガティブな努力にもなってしまいます。

もちろん、「マイナスな状態」を「プラスの状態」にするための努力も、満足のいく人生のために大切な場合もあります。

ただ、自分のためでもなく、自分を高めるためでもなく、

「親や他人のために、自分の欠けている部分を補う努力をする」

というのは、とてもしんどいものでもあります。

ずっと、「本当は別のことでがんばりたい自分、もっと自由に生きたい自分」を否定し続けることになってしまいますから。

だから、どんどん追い込まれて、メンタルがやられてしまい、わたしのような疾患になってしまう。

運よく、両親の過干渉や無関心から逃れられたとしても、この習慣は、意識して手放さないかぎり、ずっとついてまわります。

でも、この状態は、意識して手放すようにしていけば、変わっていきます。

実際に、わたし自身が少しずつ、「ムダにがんばる自分」を卒業できつつあります。

もし、この「不自然な努力」に気づいたのなら、がんばりすぎる自分を手放す準備ができているということ。

自分を客観的に見て、意識して、新たな選択をしていくんです。

「ちょっとわがままかな」と思っても、自分の心が楽になる選択をしてみたり、

自分ががんばりたいところだけ、がんばる努力をしてみたり。

ここで大切なのが、「自分を客観的に見る習慣」です。

「自分、ここがおかしいぞ」

「こういう行動をとるのをやめれば、気持ちが楽になるかもしれない」

自分の違和感に気づき、新しい自分になるための微調整をする。

これがとても重要です。

そのためにオススメなのが、日記です。

毎日、ふり返りをしましょう。

そして、「ここを変えたい」という点を把握したら、いくつか行動の選択肢を挙げ、そのうちのいくつかを試してみます。

もしそれで、よい変化が出れば、そのまま継続。

もし、変化がなかったり、よい影響がなかったりしたら、また違う行動を起こしてみます。

その繰り返しです。

「いつもと同じ行動をとっているのに、違った結果を求める」

これではいつまでも状況は改善しません。

両親の影響で、ひどい状況に追い込まれ、「なんで自分が」と思う人もいると思います。

でも、そうなってしまったものは仕方ない。

少しずつ、新たな行動にトライしてみることをオススメします。

精神的にしんどいときは、休養に徹し、余裕が出てきたときに、ちょっとだけ、いつもと違う行動をとってみてはいかがでしょうか。

(ちゃんとお医者さんに相談されてからのほうがいいかもしれません)

「努力をしなければ愛されなかった」というのは、過去の話。

大人になったあなたは、新しい自分を生きる権利があります。

「親のため」の努力でなく、「自分のための努力」を、ぜひ今日から始めてみてください。

本当の自分は、今、何をしたいですか。

その本音を、どうか大事にしてあげてくださいね。

そうやって自分を大切にしてあげる習慣が身につけば、きっといつか、大きく変わっている自分に気づくでしょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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