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学校も勉強も嫌いなむすめに伝えたこと。「昨日よりもひとつだけ、できることを増やそう」

小学2年生の女の子を育てています。

幼稚園の頃から集団生活が嫌い。登園拒否がありながらも、なんとか卒園。

ですが、小学校に入ってからは、かなりの困難を感じるように。
小2になり、本格的な不登校に突入しました。今は週1~3日ほど学校に行っています。

幸いなことに、母であるわたし自身が、不登校経験者。
わたしとむすめの経験が、同じように悩んでいる人のお役に立てればうれしいです。

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がやがやと騒がしい教室が苦手なむすめ。

机に座って、ずっと先生の話を聞き続けるという授業スタイルも、合っていないよう……。

「学校は嫌い。授業もつらいし」

「勉強、嫌いなんだよね……」

と、よくつぶやいています。

どうやら、この2年間で、「わたしは勉強が苦手」という認識が定着してしまったようです。

でも、わたしは、むすめのことを「勉強ができない」とは思っていないし、学び方を変えるだけで、ぐんと成長する子だと思っています。

勉強に苦手意識を持っているわが子に、先日、こんなことを伝えました。

「昨日よりもひとつだけ、できることを増やそう」


学校の授業スタイルやテストが苦手で、思ったように力を発揮できないむすめ。

それに、学校を休んでいたり、学校に行っても別室で過ごしたりすることが多いので、どうしても遅れが出てしまいます。

むすめ自身、「まわりの子たちができていることを、自分はできていない……」という不安や焦りも、少しあるのかもしれません。

「だって、わたし、勉強できないもん」

とつぶやくことも増えました。

でも、わたしが見ているかぎり、みんなと進度や学んでいることが違うだけで、むすめにも知的好奇心は備わっているし、日々、かしこくなっているとも感じます。

劣等感を感じるようになってきたむすめに伝えたのが、この言葉。

「学校でいい成績をとれなくても、かしこい人って、たくさんいるんだよ」

「昨日よりもひとつだけ、できることを増やそう」

むすめは、「え、それでいいの?」ときょとんとした様子。

さらに、

「学校の勉強じゃなくて『自分からあいさつができた』とか、『ママに言われなくてもお片づけができた』とかでも、いいんだよ」

「『漢字をひとつ読めるようになった』でもいいの。学校のペースについていかなくてもいいんだよ」

「昨日できなかったことが、今日できるようになったら、もう勉強ってできてるんだよ」

と伝えました。

むすめは「へぇ~」と言いながら、

「じゃあ、料理もお勉強?」

「お片づけも?」

と興味津々でした。

そこで、

「なんでも一生懸命やったら、たくさん勉強できるよ」

と付け加えました。

「学校でいい成績をとること=頭がいい」という思い込み


むすめのなかで、

「学校でいい成績をとる=頭がいい」

「学校の成績が悪い=頭が悪い」

という図式ができあがっているようです。

たしかに、学校の成績は、「頭のよさ」の指標のひとつになると思います。

でも、「頭のよさ」って、それだけじゃないと思うんですね。

学校の成績って、学校での授業スタイルに合っている人にとっては有利に働きますが、うちのむすめのようなタイプには、不利。

学校の成績だけで、「自分は頭が悪い」と思い込んでしまうことは、リスクがあると思います。

こういった思い込みによって、自分の可能性をつぶしてしまう可能性があると思うからです。

わたし自身、進学校に在籍していたので、「頭のいい・悪い」で、とても苦しみました。

テストの点が悪ければ、「自分って馬鹿なのかもしれない」と劣等感でいっぱいになったし、いい点をとれば、「自分は有能なのだ」と有頂天になりました。

「テストの出来で自分の価値は変わらないよ」と昔の自分に伝えたいです。

「成績の良し悪しで、人の価値をジャッジする人間にはなるなよ」とも伝えたい。

学校の授業やテストが子どものためになればいいですが、うちのむすめのように、劣等感を助長してしまうと本末転倒です。

「頭がいいってどういうこと?」を考えてみる


学校生活が長くなると、成績で評価されることが多いため、親も子も、「テストの点さえよければいい」と勘違いしやすくなります。

もちろん、テストでいい点をとることも、頭のよさの指標のひとつになるでしょう。

でも、これからの時代、テストの点数がいいからと言って、順風満帆に生きられるとはかぎりません。

改めて、親自身が「頭がいいってどういうことだろう?」と、考えてみる必要があると思っています。

大切なのは、子どもが成長して、たくましく生きていけるようになること。

そのために、勉強をしたり、友達とコミュニケーションをとったりして学んでいくんですよね。

「テストでいい点数をとれれば、人生安泰」というようなことはないのです。

何をもって「頭がいい」とするのか。

また、子どもに身につけてほしい「頭のよさ」とは何なのか?

(それは、人それぞれで、「最低限の知識を身につけてほしい」とか、「相手の求めていることに気づいて、行動を起こせる」とか、「ユーモアがある」とか、いろいろあると思います)

この辺のことをしっかり考えず、思考停止して、学校の成績に一喜一憂してしまうのは、よくありません。

むすめには、最低限の知識は身につけてほしいと思っています。

でも、それよりも、「がんばって乗り越えること」の喜びを知ってほしいんです。

そのために、なんでもいいから、「昨日よりもできることがひとつ増えた」という経験を積めるよう、むすめをサポートしていこうと思っています。

そもそも、嫌々ながらも、わたしの都合に合わせて週に数回、学校に行ってくれているだけで、もう十分がんばっていると思いますが。

ぜひ、お子さんと一緒に「頭のよさ」について考えてみてください。

大きな成果を期待して、子どもをプレッシャーまみれにするのではなく、小さな成長を一緒に喜んでいきましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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