⚖️「比べる」ことの愚かさ【BOOK ティム・クック~アップルを更なる高みへと押し上げた天才~】
◇アップルのCEOを務めているティム・クックについての書籍を読み終えました。
ティム・クックは、世間から自身の言動の全てを偉大な前任であるスティーブ・ジョブズと常に比べられてきた人でした。
読んでいて「比べる」ということの愚かさを強く感じました。
まして、人と人とを比べるなんてことはとても悲しく、恐ろしいものです。
「比べる」ということはとても愚かなことだと思うのです。
あるひとつの存在の良さを際立たせるために、他のひとつの存在を蔑んで送る賞賛なんて、美しくありません。
いくつかの中の一つではなくて、あなたの存在が全てであって、私自信の存在が全てなのです。
ティムはスティーブ・ジョブズと比べられ、スティーブ・ジョブズのコピーになることを求められました。
しかし彼はこんな言葉を残しています。
「自分がなれるのは、自分自身だけだということを理解しています。私は最高のティム・クックになるよう努力しているのです。」
この思いこそが、周りからの声とは裏腹に、アップルをきちんと守り抜き、さらなる高みへと押し上げていったので所以なのだろうと思います。
人を比べてはいけないこと、
そして比べるということは本当に何の意味も持たないことに改めて気づかされました。
同じものは何一つとしてないし、同じになんてなる必要もありません。
それぞれに違った良さや強みがあって、どちらのことも大切にとらえる方が何倍も素敵なことです。
何かと比べて判断をするのではなく、
かけがえのない一つの「個」として全ての存在を一つ一つ丁寧に見つめることのできる人になりたいと思います。