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ジャム作り、日々の小さなしあわせ。


気づくとすぐ終わってしまう旬の果物を少しでも長く楽しめるようにどうすれば良いかな?と考えて、ジャムをはじめて作ってみました。

記念すべき初ジャム作りの主役は紅玉りんごです。

紅玉という品種は深い赤が美しくて甘酸っぱく、煮崩れしにくいのでアップルパイやタルトなどのお菓子作りにもぴったりなりんごです。

今回は真っ赤なりんごジャムにしたくて皮も一緒に加えて火にかけていきます。

弱火でコトコト、じっくりと。
時折まぜながら焦がさないように、目は離せませんがりんごが少しずつ変わっていく様子を眺めているとなんだか待ち遠しい気持ちに。


今年はじめに病気をしてから (今はもうおかげさまで回復しました) 自身が食べたもので体はできているのだなと改めて実感しました。

そして、食べないともちろん気が湧いてこなくて。
動けることも、食べられることも当たりまえだったことがそうでなくなったときにはじめて気づかされることばかりだったのです。

だから今は日常に散りばめられている今までは気づかなかったであろうささやかなこともつぶさに感じ取れているかな?と少なからず思うことが増えています。

〝心に余白を〟
いつか見た本に書いてあったのですがいつまでも心に留めておきたい言葉のひとつです。

心の中がいっぱいいっぱいになってしまうと相手を受けとめることも、まわりにあふれる幸せに気がつくこともできないなぁと私自身が思うから。

そういえば、私の近所のスーパーではなかなかお目にかかれない紅玉りんごですが今回は隣県の道の駅へ足を運んだ際に買ったもの。

道の駅には地元の方が作られたお野菜や果物、手作りのお惣菜やお菓子などがずらりと並んでいてその季節の香りやその土地ならではの雰囲気が感じられて温かい気持ちになります。

飾ってあるお写真で生産者さんのお顔を拝見することもあって大切に育てられたものを譲り受けるような感覚で感謝しながら、大切にいただきたくなります。

そう考えているとキッチンいっぱいに甘い濃厚な香りが漂ってりんごはルビー色に。
アクセントにと所々大きめにカットしたりんごが柔らかくなっているのを確かめてから紅玉ジャムが完成しました。

とろりと輝いてぎゅっと甘酸っぱい。

ヨーグルトにかけたりスコーンに添えたり。
パウンドケーキの生地に落として焼くのも良いかもしれません。

手作りすると美味しさが増すようなそんな感じがします。

たくさんできたから遠くに住んでいる甘いものが好きな妹へおすそわけしようかな。

煌めくジャムを瓶いっぱいに詰めてリボンでおめかしをしたら小さな幸せの受け渡しが私にもできるような気がしてささやかな悦びを感じるのでした。

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