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自分で頑張り続けていこうとしないか?

完璧主義の人は、自分で頑張り続ける。
上手に力を抜く人は、他人の力を上手に借りる。

頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』(高橋政史・著 かんき出版)に、とても興味深い内容がありました。

戦略コンサルティング会社のマッキンゼーやBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)のコンサルタントは、プレゼン資料のデータ作成(pptでの作業)をインドに外注しているそうです。

彼らはいきなりパソコンに向かってpptを作ることはなく、プレゼン資料の内容を包含ノートに手書きで「そのままパソコンで清書すればok」な状態まで書きます。

あとは、この下書きを夜、インドにファックスしておけば、翌朝出社した時にインドから美しいプレゼン資料がメールで届いているのだそうです。

pptで資料作成するには、紙に書く場合の3倍は時間がかかります。

その時間があれば、プレゼン資料の下書きがさらに3本できてしまうということを考えると、いかに自力だけではなく、他力を上手に借りて仕事をしたほうがいいかが分かりますね。


“人に任せる”スキルを磨こう

完璧主義の人にとって、人に任せることは克服すべき大きな課題でしょう。なぜならば、失敗するリスクが怖いだけでなく、任せた人に「自分でやればいいのに」と心の中で思われているのではないかという不安もあるので、自分でやった方が精神的に楽なのです。

しかし、これまで本編で述べてきた通り、高い成果を上げるためには他人に任せて、より価値の高い作業に集中していかなければなりません。だからこそ、任せることを大切なスキルとして捉えるべきです。

最初は、作業を引き継ぐための時間や手間がかかりますが、徐々にその負担が減っていき、完全に任せられるようになると、「阿吽の呼吸」で進むようになります。ここまでは「忍耐」が必要ですね。その前提で任せることを始めるのです。中長期で見れば、その手間は必ず回収できます。

まずは、今ある仕事で、あなたが直接やらなくてもいい仕事、できればお願いしたい仕事を書き出してみましょう。そして初めては60%程度のレベルで仕上がってくることを想定して、提出を早めにお願いするか、リスクが大きな仕事であれば、簡単なことから任せましょう。



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