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【日記】7月19日〜7月25日
7月19日
猛烈な暑さ。通勤するだけで疲れてしまう。
セール中の月曜日。予想より穏やかな日。が、どうも面倒な話が聞こえて来る。
帰りにレコードのピッタリサイズ外袋25枚入りを買って帰宅。
夜、デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」を聴く。
7月20日
来週開催のガレージセールで売るサンプル品を移動式ラックに移してずらりと並べる。先日はワンピース、今日はスカート。サンプル品を大量に売るのは言うなれば秘蔵品に手を付けるようなものなので複雑な想いに駆られるが。そこから雑務を色々やって1日が過ぎる。
7月21日
連休前の日、気合い入れて臨むも忙しくない。なんだか拍子抜けする。が、"来週の今頃はガレージセールの準備で大忙しだよな…"そんなこと考えて少し憂鬱になる。ひとまず連休だ。
夜、ムーンライダーズ「青空百景」を聴く。
7月22日
午前中に諸々の用事のために短い外出。外に出るとあっという間に身体中から大量の汗が噴き出す。
久しぶりにYouTubeで"Psycho Dad"モキュメンタリーシリーズ動画をあれこれ見て震えながら笑う。
吉田戦車「なめこインサマー」を読む。これは初めて読む本。エッセイというより吉田戦車氏が描く漫画を活字化したような珍妙で魅力的な世界に心地良く浸るも、あとがきで反省しているように若さ故の荒々しい文章もあり何故だか読みながらハラハラする。特に印象に残ったのが猛烈な二日酔いのなか悪態をつきつつ出席した結婚式の新婦が伊藤理佐さんというエピソード。この日から何年も経った後に二人は結婚することになるなんて、書いているときには想像もしなかっただろうな。人生って本当に不思議だ。
先日、ビル・エヴァンス「サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」のアナログ盤を漸く手に入れたので嬉々として聴き、それからハービー・ハンコック「ヘッド・ハンターズ」、果てはマイルスへとたどり着く。
7月23日
朝、むかし何回も何回も聴いた歌を不意に思い出しYouTubeで久しぶりに聴いたら自分でもビックリするくらいに何にも響かなかった。音楽は変わらず存在しているのだから受け取る自分が変わってしまった…ということなのだろう。
あと"オマージュ"という言葉を蓑にして既にある作品の意匠を丸ごと剽窃するのはやはり間違っている、と思う。
夕方、取り置きしていたレコードを受け取りに行く。真夏の街はコロナ前のような賑やかさを取り戻していた。
夜、「ティン・マシーン」、「世界を売った男」を聴く。
7月24日
なんとなく予想はしていたけれど「いざオリンピックが始まったらなんだかんだでそれまでの"中止にしろ"ムードみたいなものはなくなり日本中が浮かれてお祭り騒ぎになる」が現実のものになっていて、「日本人は危機に対して無責任過ぎる」という言葉を思い出してしまう。
連休も後半。レコードを聴きながらひたすら本を読む。太田和彦「男と女の居酒屋作法」、群ようこ「無印良女」を読み終える。太田さんの本は男尊女卑の表現が多くて「それは違うんじゃないか」と思うことが多かった。群さんの本に出てくる「金パカのお局様」の話を読みながら声を出して笑う。どんな人も怖いものは怖い。
7月25日
連休もあっという間に最終日。
吉田戦車「日本語を使う日々」を読む。"背広"、"完膚なきまで"、"(叩き・打ち)のめす"、"熊"といった普段何気なく使う言葉を分解してその成り立ちや意味を調べていく本…なのに途中から普通のエッセイになっていくのがどうにも可笑しい。
結果的にこの連休で読んだ本は6冊と少し。本を開いて活字を追いかけるとあっという間にその世界に浸れる。自分も立派な活字中毒者なのだろう。
だから「小説新潮」最新号の"こんな時代の読書日記"という特集がとても面白かった。本を読む。そんな単純な行為なのに人によって全然違う向き合い方なのが面白い。小西康陽さんが日記を寄稿しているから購入したのだけど、いちばん面白かったのは横尾忠則さんの日記だった。
夜、デヴィッド・ボウイ「ザ・ネクスト・デイ」を聴く。
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