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「こんなはずじゃなかった」と思うと先に進めない。全てを必然だと思って、次の失敗に備えること。

皆さんは仕事で失敗したことあるでしょうか。もしくは、失敗した事業に関わったことあるでしょうか。

大なり小なり、失敗に遭遇したことはあると思います。

自分が計画したり、提案したものが上手くいかなかったとき。どのように感じますか。

恐らく、計画を立てたときは、それなりにうまくいくと思っていたと思います。不安はあるかもしれません。しかし、うまくいく理由を作ることもできていたと思います。

そういった計画が失敗してしまったとき。

「こんなはずじゃなかった」

と思ったことあるのではないでしょうか。

私も会社生活の中で、様々な事業計画や、活動計画を立案し、提案し、承認を取得して実行に移してきました。

その中で、少なからずうまくいかなかったことがあります。
私が仕掛けたけれど、その後数年経ってうまくいかなくなり、撤退対象になったものもあります。

自分が立てた計画には愛情がありますから、うまくいかないと非常に辛い気持ちになります。そうするとなかなかその状況を認めたくない気持ちになります。

その感情の一つが「こんなはずじゃなかった」というものだと思います。

「こんなはずじゃなかった」と思ったら、次はどのようなアクションになるでしょうか。

「たまたま環境が悪かっただけ。次はうまくいく。」と思って計画遂行を継続する。
「改善すればうまくいくはず。」と思って、挽回できるように改善策を考える。

など。

私はこのような考え方は危ないと思っています。
もちろん、改善することは大事です。しかし、問題は「次はうまくいく」という発想です。

なぜならば、当初も「うまくいく」と思っていたに違いないからです。

確かに、失敗した原因を分析して、そこをつぶしこんだり、改善策を考えるのは必要です。これは次の手を打つときに絶対必要なことです。

しかし、それで「うまくいく」のでしょうか?
ビジネスは知っている人との狭い関係で行うものではありません。未知の市場や顧客に対して行うものです。つまり、絶対はありません。

そうであるならば「うまくいく」かもしれないけど、「失敗する」可能性は絶対にゼロになりません。

失敗したときに「こんなはずじゃなかった」という「こんなはず」というのは「うまくいかない」ことを示しています。つまり、「うまくいくはずだった」ということをまだ信じている感情を表しているのだと思います。

「うまくいく」ための手を打つことは大事です。それを信じることも大事です。かといって、「失敗する」ことを忘れてはいけません。

未知の領域で戦う以上、「うまくいく」ことも、「失敗する」ことも同じくらい起こりえることです。
そして起こってしまったことは事実ですから、それは必然として受け入れなければいけない。

もちろん避けられる失敗もあるでしょう。しかしそれにしたって100%確実に避けられるわけではありません。

私たちがビジネスをするうえで大事なのは、「失敗した」後のアクションです。
失敗したときに「こんなはずじゃなかった」と考えている時間が無駄です。失敗してしまったのですから。
ここから如何に早く次の手を打てるか。そこが大事です。

ですから、「うまくいく」ことも「失敗すること」も起こりえることを受け入れ、「失敗した」時のアクションを想定しておくことが大事だと考えています。

人間ですから、「こんなはずじゃなかった」と思いたくなりますし、私も思うことが少なからずあるのが事実です。
しかし、そう思ったときが、「うまくいく」ことしか考えてなかったことを反省する機会だと思います。
次の手で「失敗する」ことを想定できるか。常に頭にオプションを複数持って行動していきたいと思います。

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