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【詩】過去はうんち

過去を何万遍と振り返ったり

過去を何万遍と後悔したり嘆いたり悔やんで

過去を何万遍とやり直したいと思っても

もう飲んじゃったコップには何も入ってないし

もう食べてしまった皿の上には何もない

つまり過去は、うんちと一緒だ。

体の中を通って消化されてしまう
お肉や野菜
アイスやグミやお茶やジュース
食べちゃった飲んじゃった
さっきのあれと
おんなじなんだ。

ご馳走様でした。
あー美味しかった。
まぁ普通だったかな。
ちょっと微妙だったな。
我慢して食べたけど全然美味しくなかった。

全部、食べちゃったら
目の前からは消えてなくなって
あとはぜーんぶ、うんち。

どんな過去も
全部はただ等しく
ただの「過去」

ごちゃまぜの、過去

その時から見たら
今の僕らは
食べ終わったあとの
今という未来にいる

お腹を壊したり
食あたりしたとしても
それで入院とか命に関わることは
概ねの場合、極々"稀"なこと

食べたらあとはトイレに行けば
あっという間に水に流れる

ざーーーっと流れて

はいおしまい。

2024.12.29(日)
二階堂 新太郎

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