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【働き”型”が新しい⁉️】
「ありがとうございました。
どうぞ、次の方」
『すみません、初めまして』
「はい、初めまして。こちらは?」
『はい、私の著書です。
よろしければ、お渡ししたくて』
「はい、それは構いませんが、私、本は読まないんですよ」
『本を読まない?』
「えぇ、本は読みませんね。
だから、いただくのは構いませんが、読みませんよ」
『えーと、はい。
でも、受け取っていただけますか?』
「受け取る分には、全く問題はありません。
むしろ、本は好きなんで」
『本はお好きですよね。
色んな所で、そう、おっしゃってますし。
でも、読まない?』
「えぇ、読まないですね。
積ん読、というのとも少し、違う。
読まないけど、本が並んでるのを見るのは、幸せです。
本棚は私の数少ない宝物です」
『でも、、、』
「はい、読みません。
たまに聴きます。読むより聴く方が得意です」
『ちょっと、よく分かりませんが、私の理解が悪いのでしょうか?』
「そうかもしれませんし、そうではないのかも、しれません」
『でも、本が好きで、本棚が宝物、、、』
「情報を本に頼らない、というのが、分かりやすいですかね?
本に書かれている内容を深く知りたければ、本を読み込むよりも、本を書いたヒトに直接、話を聴かせていただく方が効果的です。
その場で質問に答えてもらえる可能性も高いので」
『、、、そうですね、たしかに。
でも、そんなに簡単に、著者には会えない気がしますけど』
「そうでもないですよ。特にビジネス書なんかは営業ツールで、著者の自費や著者の会社の経費で売り出されてますから。
だから連絡すると、喜んで話をしてくれます」
『ビジネス書は確かに、そうかもしれませんが、小説などは違いますよね。村上春樹には多分、会えない』
「そうですね。
村上春樹の本は大好きですが、村上春樹に聴きたいコトは殆どないですね。むしろ村上春樹の本を読む前の自分と読んだ後の自分と三人で、じっくり話し合いたいくらいです」
『、、、』
「分からない、という顔をしてますけど、、、」
『いや、分からないというか、考えたいというか』
「そうですね。
列もありますので、時間をとって考えてみてください。まだ私はしばらく、ここにいますので」
『はい、ありがとうございます』
「それに、何だろう、、、
もしかしたら、今日ではなく、また別の日に詳しくお話しましょうか?
何だか、その方がイイ気がする」
『はぁ、そうしていただけると、有難い。
では、これが私の名刺になります。会社名は気にしないでください。連絡はメールでも、電話でも、大丈夫です』
「つまり、この会社の従業員ではなく、活動してるというコトですね?」
『そうなります。私の個人的な活動です。
というか、会社と私個人の距離の問題です。
会社に属するというよりも、私が働く場所として会社がある。そして、その場所は名刺を持ってる会社だけでない、というコトなんですが、、、』
「へぇー、新しい働き方ですね。
いや、違うか。
新しい働き”型”なんですね‼️」