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《先生の言う通り⁉️》【統制環境とキャリア37】

「、、、凄いですね、説得力が」

『何年、社長やってると思ってるの?』

「そうでしたね。
そうか、僕はど真ん中で戦うんですね、これから」

『そう。
もうさ、こそこそと端っこで、誰も分からないように働くのは、止めてさ。
そういう隠れてるのは、俺みたいな奴とか、ウチの会社だけでイイのよ』

「、、、KY企画は、隠れててイイんですか?
コバヤシさん個人はともかく、会社は、、、
そうですね。
隠れてたって、自然と広がってく。口コミで、最高の情報が手に入るコトは広まる。
それに、それを担える人材も、少ない」

『そういうコトで。
俺はさ、一般的な働き方、無理だし。そういう一般の会社も無理。自分で働くのも、自分が経営するのも。
体現?
“統制環境”、、、組織の土台とされる部分を、自分自身で実践して、公言して。
求めるヒトにだけ、求めるモノ、、、情報を与える。そのためには、隠れてた方がむしろ、都合がイイ。目立つコトはできるだけ避けたい。
そういう存在で、そういう機能』

「前から、聞こう聞こうと思ってたんですが、、、
新宿一丁目にオフィスを構えたのは、やはりイメージですか?」

『そうなるね。元々、新宿が好きで。大学と当時住んでたアパートの真ん中にあって。
真夜中によく、歩いて帰ったりしてた。
全然、変わってない部分と、全く変わってしまった部分が共存してる。
それに、西新宿と違って、こっちの方は静かで、都会でない。少し歩けば、大都会も感じられるし、新宿御苑もあるし。
住むにも最適かな、俺にとっては』

「隣の部屋が、お自宅ですね」

『勘違いされるんだけど、オンとオフは、俺なりにあるんだよ。
どっちがオンなのか、分からないけど』

「切り替えるために、鍵もつけて、自宅と呼んでる。流石です、、、
賃貸ですか、それとも」

『よく気づいたね。買ったの。
始めはね、賃貸でもいいかな、何て思ってたけど、、、
内覧したら、気に入っちゃって』

「即決ですか?」

『俺の中では。
でも、業者が間にいるでしょ?
だから、俺としては順番を丁寧にゆっくりと。
まぁ、オーナーも始めは渋ったけど、払うモノを払ったし、色々メリットを。
だから、内覧の次にの日には正式な申込』

「丁寧にゆっくりの基準が違う。
メリットが気になりますけど、聞かない方が良さそうなので、、、
もう一つ、あるんですが」

『どうせ、社名でしょ?』

「分かりました?」

『いつ聞いてくるのかな、ってずっと身構えた』

「ご冗談を。
で、KYというのは?
やっぱり、、、」

『、、、空気を読まずに、本質を掴む』

「空気を読まずに、本質を掴む、、、
なるほど」

『、、、なんてね。名前だよ。俺の。
今のは、後付け。
俺が企画して、色々やるために付けたの。
だから、KYの企画会社で、KY企画』

「、、、そういうコトにしておきます」

『まぁ、何とでも言えるよ。
何とでも言えるし、何度でも、やり直せる』

「やり直せる?」

『始めは、今のような業務はやってなかったし、色々やったよ。
段々と、分かってきて。
昔、といっても、数年前までは、今のウチの業務は成り立たなかったはず。情報が氾濫して、整備されてない荒地だから、データ屋が活躍できる。
ゴミのようなデータや情報と呼べないような何だか分からない発信が溢れてる。
溢れてるけど、そこから、自分に必要なデータや情報を見つけたい。でも、自分では難しい。
そこで、空気が読めないウチの会社が、登場。
欲しいモノを創って、送る。材料はネットから、ドンドン溢れてくる。その中から、お客が求めるデータだけを抽出して、美味しそうな情報を生み出す。お客が何に使うかなんて、関係ない。要求通りに、最適な情報を差し出す』

「、、、簡単な仕事ではない」

『働き方、じゃなくて、働き”型”が違うんだと』

「働き”型”?」

『そう。
先生に初めて会った時、言われたんだよ。
新しい働き”型”ですね、ってさ』

「新しい働き”型”、、、
その先生というのは?」

「そう、あの門番」

『あの表情の全くない方ですね。
で、あの先生に、言われた。方、ではなく、型だと。
つまり、方法ではなく、スタイルなんですね」

『詳しくは、俺にも分からないし、分かろうともしてない。それに関しては、聞かなかったな。
それでイイな、とすんなり受け容れた。
でも多分、そういうコト、、、小手先の新しさではなく、本質的な新しさ、なんじゃないかな』

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