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【noteで学ぶ心理学:恐怖心を『消去学習-イメトレ-』で改善する】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
 TEDで面白いと思った動画と、恐怖心克服に関する記事を併せて紹介します。
 
「社交性を強化したい。緊張癖を克服したい。対人恐怖を緩和したい」
 
 そんな人向けの内容となっています(o・ω・o)

□ジャ・ジャン: 100日間拒絶チャレンジで学んだこと

□パレオな男:体に染み付いた恐怖をリセットするための「イメージトレーニング」の考え方


 TEDの動画の内容はこんな感じです。

小さい頃に「拒絶されるトラウマ」を負ったスピーカーのジャンは、そのトラウマを克服するために『100日間拒絶チャレンジ(Rejection Therapy.com)』を行いました。
 
それは「絶対に断られるような内容を他人に頼む」というもの。
 
例えば、
①初対面の人に「100ドル貸して」と頼む
②ハンバーガー屋で「無料おかわり」を頼む
③ドーナツ屋で「オリンピックの五輪型のドーナツを作って」と頼む

 
ジャンはチャレンジの様子を動画で撮影します。
その結果、ジャンはある学びを得ます。
 
「逃げずに話してみれば、違う結果が得られる」
 
というもの。
 
①初対面の人に「100ドル貸して」と頼む
「100ドル貸してほしい」と頼んだ男性からは「まさか。何で?」と断られ、ジャンは逃げるようにその場を立ち去りました。
後で動画を見直した時、拒絶されたジャンの姿は『シックス・センス』の幽霊が見える少年のように怯えていた。「すげぇ!俺の人生の縮図みたいだ!」と思ったとのこと。
しかしジャンは考えます。
彼は「何で?」と説明の機会をくれた。次回は逃げずに説明してみよう、と。
 
②ハンバーガー屋で「無料おかわり」を頼む
ハンバーガー屋の店員に「無料でおかわりをお願いしたいんだけど」と頼むと当然「無料おかわりはやってません」と断られます。
ジャンは逃げずに続けます「ここのハンバーガー大好きだし、無料おかわりがあればもっと好きになるんだけど」
店員は答えます「では店長き伝えておきます。実現されるかもしれませんが今日はできません」
ジャンは「逃げずに話しただけで、相手は話を続けてくれた。すごい。もう教訓が得られた。いいね」そう思います。

③ドーナツ屋で「オリンピックの五輪型のドーナツを作って」と頼む
ドーナツのチェーン店で「五輪型のドーナツが欲しいんだけど」そう頼むとお店の人は真剣に考えてくれました。
そして15分後、箱に入った『五輪型のドーナツ』を持って来てくれた。
 
※この時の動画はYouTubeで600万再生されています。以下の動画が実際のもの
さらに別の日には、
「知らない人の家の庭に花を植えさせてもらう」を頼みました。
家主は「ダメです」と断りましたが、ジャンが「理由を聞かせてもらえますか?」と逃げずに質問すると、「うちには犬がいて、植えても掘り返されてしまうから、あなたの花を無駄にしたくないんだ。植えたいなら向かいの家のコニーに聞いてみたら?彼女は花が好きだから」そう答えてくれました。
そして言われた通りコニーに同じお願いをすると、彼女は喜んで花を植えさせてくれたのです。
 
ジャンはまた教訓を得ます。
もし最初の拒絶でその場を去っていたら、多分こう思っていた。
「この人が断ったのは私を信用していなくて、私を変な人だと思ったからだとか、身なりのせいで印象が悪かったからだとか」
でも実際はそんなことはなくて、私の提案が相手の希望とマッチしなかっただけだった。

しかも相手は私を信頼して紹介までしてくれた。
ビジネスで言うなら「私は紹介を顧客に変えた」のだ。
 
その後もいくつもの拒絶と、教訓と成功をジャンは得ます。
 
拒絶によって自分の可能性を限定することなく、拒絶に向き合ったことで、拒絶を人生最大の授かりものに変えたのです。

 
 と、いうのがTEDの動画(o・ω・o)
 自分のトラウマをあえて体験することで、恐怖心を社交性に転換していった成功例と言えます。
 だいぶ端折ってるので本編をぜひご覧ください。

 
 続いてパレオさんのブログはこんな感じ。

□身に染み付いた『恐怖』を乗り越える方法
 
コロラド大学の実験で、68人の男女を対象に恐怖心を植え付ける。
 
ガラスを引っ掻く音を聞かせて、同時に「痛いレベル」の電気ショックを与える
 
②これを繰り返すことで、『不快な音』と『電気ショック』が結びつき、ガラスの引っ掻き音を聞くだけで冷や汗をかくような恐怖心を植え付けることができる
 
③その後、グループを3つに分けて実験
・想像グループ:ガラス音をできるだけリアルにイメージしてもらう
・現実グループ:ガラス音を実際に聞かせるが、電気ショックは与えない
・安静グループ:鳥の鳴き声や雨の音などの自然音を聞かせる
 
【結果】
想像グループと、現実グループの「あえて嫌なものに触れた」グループが恐怖心を減少させることができた。両グループ共に同程度の恐怖心減少が見られた。
 
これは『消去学習』と言われるもので、
 
あえて嫌なものに触れるが、実際にその事象は起きない
 
を再現することで恐怖心を克服する。いうもの。


 認知行動療法の『エクスポージャー』と呼ばれるものです。
 認知的歪みを矯正することで、恐怖心や脳が過剰に感じている痛みを軽減させていくというもの。
 

 ジャンが行ったのも『エクスポージャー』の一種であり、ジャンの場合はもっと広範囲に効果を発揮したと言えます。
 
 なぜなら『エクスポージャー』は社交性向上にも効果があるとされ、『初対面の人に無理なお願いをする→断られる』を繰り返すことで拒絶される恐怖・緊張を軽減することで対人恐怖心を軽くすることができるからです。
 
・人前で話すのが緊張してしまう
・人と目を合わせられない
・話しかけられるだけで身体が固まってしまう
 
 例えばこんな人の場合は『すれ違う人に会釈をする』くらいのレベルからスタートし、『コンビニの店員に「ありがたい」と言う』『エレベーターで乗り合わせた人に「こんにちは」と言う』など徐々にレベルアップしていくのも効果的です。
 
 また、パレオさんのブログから引用した『イメージトレーニング』でも効果があることが解っているのですから、先ずは『人とすれ違う時は会釈する』『コンビニでお礼を言う』をイメトレする
 これだけでも恐怖や緊張の改善に繋がります。

 
 ぜひぜひご活用ください(o・ω・o)
 元動画とブログもぜひ。

□ジャ・ジャン: 100日間拒絶チャレンジで学んだこと 

□パレオな男:体に染み付いた恐怖をリセットするための「イメージトレーニング」の考え方


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