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【アニメレビュー】酷評が目立つ『グッバイ、ドン・グリーズ』が気になって観てきた【★★★★☆】
こんにちは(o・ω・o)ヲタクです。
いしづかあつこ監督・脚本
MADHOUSE制作
『グッバイ、ドン・グリーズ』
という作品を観てきた。
因みにタイトル写真はアイスランドの『グトルフォスの滝』
グトルフォスの滝はアイスランド語で
「黄金の滝」という意味。
アイスランドでもっとも美しいと言われる滝です。
さておき本題。
先にカエル的な映画の評価を言うと、
★4.5
酷評を多く見るから逆に気になって観に行ったのですが。
序盤から「ふーむ、青春やなぁ。アホやりよるわ」と温かい目で見ていて。
中盤から後半にかけて「なるほどなるほど、それぞれの問題に向き合っていくのか」と『よりもい』を思い出し。
ラストにかけて「これは周回アニメなのでは!?」と思い評価が高く落ち着きました。
たぶん未解決になる謎もたくさんあるだろう作品なので、その辺りの評価が分かれるのだろうなぁとも思います。
が、カエル個人的には噛めば噛むほどなスルメ作品は好物なので、考察できる今作は多くの魅力を秘めているのではなかろうかと感じるところです。
ではネタバレ込でレビューしてこうと思います(o・ω・o)いつもどおりココスキぽいんとから。
□目的地がないのが目的地。リアリティがないのがリアル
「アオハル(青春)かよ」
って感じのアニメでしたよね。
物語の定番青春と言えばボーイ・ミーツ・ガールだと思うんですけど、今作では男の子3人の青春物語。
ボーイ・ミーツ・ボーイかもしれないし、ボーイ・ミーツ・ロードみたいなものかもしれない。
女の子もいないではないけどそれはロウマの方向性の切っ掛け作りのような存在で、あくまでロウマ、トト、ドロップの3人が主役だったと思います。
目的地がない、リアリティがない。
とは書いてみたものの、それはけっこう視聴者視点だなーとも自分で思います。
ドロップは初めから「宝物を見つける」のが目的だと言っていますし、
トトは自分でレールから外れた道を作っていきますし、
ロウマはドロップの目的地を知ることで、自分の目的地を探すために外に踏み出すことを決意したのだと思います。
周回アニメ
今作が2周目、3周目で本当の魅力を発揮するのは間違いなく、特に2周目ではドロップ視点で強く強く物語を観ることができるかと思います。
序盤からドロップがガンガンに伏線的な発言を連呼しますし、ドロップは最初から最後まで一貫した目的のために動いていることが解ります。
また、察しの良い人ならローマがドロップを紹介する時の「高校生最初の夏休み。僕らドングリーズには "ドロップがいたんだ"」で色々と考えれたでしょう。
劇中盤、3人それぞれの内心をぶつけ合う所で最初に和解するのはトトとドロップですが「お前の15才最後の勇姿を見せつけろ。ここでしっかり見届けてやる!」と最初に口にしたのがトトなので、さもありなん。
後半ではロウマも「僕とトトがドロップ15才最後の勇姿を見届けてやる!」と言いますし。
黄金の滝を前に、電話ボックスで聞いたその言葉がドロップを突き動かしたと考えると、本作に流れるアツいものがこみ上げてくるように思います。
ドロップが「どうやってロウマとトトを特定したのか?」という謎は一旦置いといて、そして最後にトトとロウマが滝の前にいるタイミングで電話がなったのは何故なのか?誰なのか?という考察も置いといて。
ロウマがチボリに好意を抱いていたことでトトがお節介を焼き、そのお節介がドロップとトトとロウマを繋ぎ、ドロップとの出会いがロウマとトトに新しい道を示した。
というストーリー全体の流れを改めて見てみると、「なんだやっぱりこのアニメ面白いじゃん!!!」
と、カエルはならざるを得なかった感じです。
どうやってドロップは2人に接触したんだろう🤔ロウマのインスタグラムのアカウントかなぁ?
誰がトトとロウマが滝前にいるタイミングで電話を鳴らしたんだろう🤔チボリはここでは別に関係ないだろうし(ロウマとチボリはすでにインスタで繋がってたし)、新しい誰かとの出会いということなのだろうか?
□「非現実的である」という良さ
『よりもい』の女子高生4人が南極に行く!しかもそのうち1人は亡き母の遺品を見つける!
みたいな物語ならではのフィクションが『ドングリ』でも際立っているように思います。
ドロップとロウマとトトの出会い然り。
ロウマとトトがアイスランドに飛ぶ。しかも電話ボックスに残されたドロップの言葉を見つけるという展開然り。
「いや、そうはならんやろ」
と突っ込んでしまったらそこでお仕舞なんですが、アニメから超展開を失くしたらそれはある意味アニメではないだろ!!
とカエルは思うので、「ご都合」と言われようが「そうはならんやろ」と言われようが、
「なっとる! やろがい!」
と返します(o・ω・o)笑
あと、ドロップは『ヘアドネーション』を行っていますが、
「ヘアドネーション」とは、癌や白血病、先天性の無毛症、不慮の事故などにより髪の毛を失った子供たちに、皆様に寄付していただいた髪の毛を使用して、完全オーダーメイドの人毛の医療用ウィッグを無償提供する活動。
1つのかつらを作るために必要な髪の毛の量は20人から30人分の髪の毛。
ドロップが亡くなった後にトトとロウマが髪を伸ばしてヘアドネーションを行ってるのも、セリフなどではフィーチャーされていませんがココスキなところ。
確かに、友人の生き様に感化された二人ならヘアドネーションくらいのボランティア活動はするだろうし、その先の行動としてドロップが見た黄金の滝を自分たちの目で見に行ったりもするでしょう。
非現実的であるからこそ、キャラクターの意思決定や行動に合理性が生まれリアリティが生まれる。
ってことだなぁ。って思います。
□ココスキジャナイぽいんと
Twinkle, Twinkle, Little Star(きらきら星)
の歌唱シーンいる??笑
ストーリー進行上、きらきら星の下りは必要なのかもですが、3人でケンカした直後にあんなはっちゃけて(チョケて)歌う必要あった?
とは思いました。
歌うくらいならまあ分かるけど、踊ってたし(ドロップはマイケル・ジャクソンの『スリラー』の振り付け踊ってた)
「3人はチョケるキャラクターなんやで」って演出なのかなぁ?(好意的な思考)
あのシーンはシンプルに「イタタタタ……」ってなっちゃいました(o・ω・o)オニイサンユルシテ……。
まあ、別にそのシーンがあったから★0.5マイナスってワケじゃないです。
あと、
「ドングリーズに濡衣着せた連中への制裁は無しかい!!!!」
とは思いましたね(o・ω・o)単純にスッキリしなかった。
目には目を歯には歯を精神なカエルでした。
ここは-0.5に響いてるかもしれない。
□最後にちょっとだけ泣いた
鑑賞していて、最後まで感涙することはなかったのですが、エンドロールで流れてくる文字の中に
グッバイ、ドン・グリーズ
の文字を見付けた時に、
(蛙・ω・)<そうか、タイトル『グッバイ、ドン・グリーズ』だったな
って思い出してちょっと泣きました。
中盤、トトが「『ドングリーズ』じゃなく『Don't glees』だ」と打ち明けており、要は、
「俺たちは日陰者だ」と自分たちを卑下する名前だとしてそう名付けたと話します。
つまり映画のタイトルは
『グッバイ、ドングリーズ』
ではなく
『Goodbye,don't glees』
なので、つまり映画タイトルは、
サヨナラ、日陰者の俺たち
(蛙;ω;)<なんだなぁ
って思って泣いた。
てなワケで、『グッバイ、ドン・グリーズ』のレビュー、星は4.5★★★★☆(スマホに半分の★がない)
でした!(o・ω・o)
一度観た方には、もう一度観てほしいなー☆