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不安感が“スーパーパワー”になる
小さいころ、いや大人になった今でも思う、「空が飛べる」「瞬間移動ができる」「パンチ力100万トンで敵を倒す」などの“スーパーパワー”への憧れ。
そんなスーパーパワーに肩を並べ得るのがすべての感情を操ることです。
その中で、ポジティビティを操ることができる人は多いだろう。
しかし、ネガティビティを使いこなす人は明らかに少ない。
いつもポジティブ感情をもって暮らしていると、「不安感の優位性」が得られない。
外交的で、社公的で、優越感を持つ人たちは、不安の強い人ほどひたむきで強靭な意志がないといわれています。
危険な場所にいる場合、あるいは危険が迫る可能性があるのに、その兆候が不明瞭、複雑、不確定な場合、不安はポジティビティに勝るのです。
そういう状況では、不安の強い人たちは速やかに解決の道を見出し、周りに他の人(家族、友達、職場の仲間など)がいる場合には、問題点を伝えて解決策を共有しようとします。
不安感を操ることで、視野を広げ的確な指示を出すことができるのです。
◇不安をうまくコントロールするにはどうするのか
4つあります。
1:不安が強い人の「危険を敏感に感じる特性」を、治すべき神経症としてではなく、「心理的強み」として捉える風潮を生み出すことが肝心。
不安感情の本来の価値を世の中に伝えていけば、喜び、成長、夢、希望の追求ばかりが重視される今の世の中に、バランスを取り戻せます。
成功している会社やグループには様々なモチベーションを持った人たちが混ざっているものです。
2:問題点に耳を傾けることの大事さを常に人々に伝えること。
多くのリーダーやグループの中心になる存在は、さまざまなバランスを備えた人でなければなりません。
機敏な反応、明瞭な意思の伝達、説得力、豊かな人間関係だけでなく、さまざまなタイプの人の強みを理解して最良の解決策を見出せる力が必要です。
3:問題を発見して危険を取り除くという行為は目立たないが、それがもっと評価されるインセンティブ構造をつくる必要があります。
つまり、スポーツ選手がオリンピックで優勝して賞賛されるのは、シンプルにセンセーショナルです。
そうではなく、その選手をケガさせないようにサポートした人達にも同じ賞賛をするべきということです。
危険を察知して回避につなげた人たちにスポットライトを当てる機会を設ける必要があるということです。
4:脅威を、今「存在する」か「存在しない」か、だけで考えてはならない。
大きな脅威というのは、ゆっくりと始まって知らぬ間に進行し、気づかれることなく煙を発し、突然エスカレートする場合が多いです。
脅威を芽のうちに発見することがどれほど大事かを考えてみるべきです。
不安を持つことがいいことだとわかると、対立や不快感などについても、人が楽に話し合えるようになります。
ポジティブ、ネガティブを含め、僕たちのすべての感情がそれぞれの利点を持つことを考えれば、人にはスーパーパワーが1つどころか、たくさんあることが分かる。
勇気を持たせてくれる「怒り」、道に外れた行いを正してくれる「罪悪感」、危険を見張ってくれる「不安」などはスーパーパワーの一部なのです。
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![川嶋凌生](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111236605/profile_9c59e9beb02e5001a9b32751c2135e8f.png?width=600&crop=1:1,smart)