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「暖を取る」ものと言えば

暖を取る

燃えている物や熱い物に近づいたりなどして、からだをあたためる『新明解 国語辞典』(2020)三省堂

ふと曲を聴いている時に気になった表現。
「暖かみ」「取る」と言うのは、何だか不思議な言い回しだ。

一応「涼を取る」と言う表現も存在するみたいだけど、圧倒的に「暖を取る」と言う言葉の方が耳馴染みが良い気がする。確かにどっちかというと、自分も取るなら「暖」のほうが良い。

最近「涼を取る」と言わないのは、日陰で涼んだり、うちわで仰いだりする場面よりはるかに、クーラーの効いた部屋で快適に過ごしている絵が浮かぶからかもしれない。

「涼を取る」っていうか「涼に頼り切っている」もんね、あれ。

「暖を取る」と聞くと想像するのは、やっぱり暖炉。
薪が燃えているとなお良い。できれば外は雪も降っててほしい。

最近は日に日に寒さが増していて「家に暖炉があればこんな寒さなんて、ものともせずにぬくぬくと過ごしてやるのに」と独りごちている。

コタツに関しては、実家にいた時にはそれはそれはお世話になったのだけど、あれはおそらく無い方が健康的に暮らせるのではないかという結論に至った。

あの物体ほど人を誘う力に長けた存在があるのだろうか。ニュートンだってリンゴが落ちてこなければ、きっとコタツを見て万有引力を発見したに違いない。

そんなわけで
今は何とも心許ない「お布団」「暖を取っている」

しかし、自分にとってはかけがえのない存在なので、これからも大事に一心同体でやっていこうと思っている。

冬を越せるといいね。

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