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2024年6月のひとこと映画感想日記
去年までは、1年に2回くらいのペースで映画館に行っていたのに、今年はシネマイレージデーをフル活用して、月に一度は必ず映画館に足を踏み入れている。
というわけで、せっかくなので、noteで映画のひとこと感想をまとめてみることにした。
本当にひとことなので、詳しい説明は期待せずにゆるゆると読んでもらえれば。
リバー、流れないでよ
去年、見逃して後悔したのだけど、下北沢トリウッドで上映されると知って観てきた。
場面が変わっても、時間が戻っても、募った想いは変わらない。
真にそう思うのは、演じる人たちのさりげない仕草から小さな心の変化が伝わってくるからかもしれない。
以前、観劇した『鴨川ホルモー、ワンスモア』にも出演している方々が多く登場していて、それも嬉しかった。
あと、くるりと京都の相性良すぎるよね。やっぱり。
違国日記
心と心にはちゃんと距離がある。
不意に訪れる寂しさで埋めあわせた距離よりも、互いを慮って遠ざけた距離のほうが、心を近づけることもある。
2人の関係性が愛おしく思えるのは、彼らがそんな距離感に戸惑いつつも、そっと握った手を離すことはしなかったから。
目には見えないけれど、縮んだり詰まったりしながら、少しづつ少しづつ、そっと息をつける場所を探しているのが伝わってきた。
原作は途中までしか読めていないので、続きを読んでみたくなった。また、違った感想を抱くんだろうか。
関心領域
及ばない想像がこんなにも恐ろしいものだと思わなかった。
画面に映らない惨状も、絶え間なく聞こえてくる音も、会話の切れ端に打ち捨てられた人たちも、確かに存在していたのに。
アウシュビッツ収容所の隣で平然と暮らすヘス一家の団欒。あまりにも滞りなく日常が過ぎていくことによって、はっきりと関心の外側にいる存在を浮き彫りにしていく。
家族の母親を演じていたサンドラ・ヒューラー、見覚えがあると思ったら『落下の解剖学』でも主演を務めていた。
見えそうで見えない心の裏側を、絶妙な匙加減で表現する圧巻の演技。次、作品で出会ったとき、どんな役柄をまとっているのか楽しみになった。
◇
7月はとりあえず『ルックバック』が観たい。漫画を読もうかと思っていたら映画化が発表されたので、完全に初見。楽しみだなぁ。