人の胸に残るような そんな歌がつくれたら
ハンバートハンバートをよく聴くきっかけになったのが、とある日のオールナイトニッポンラジオだった。
好きな芸人コンビのオズワルドが、初めて『オールナイトニッポン0』でラジオを担当した回。
以前、ツッコミの伊藤さんの妹である俳優の伊藤沙莉さんがラジオに出演したときに、タイトルコール時の曲として、オズワルドの出囃子でも使用されているT字路sの「これさえあれば」をかけてくれたらしい。
そんな経緯もあり、オズワルドがオールナイトニッポンを担当する際のタイトルコール曲は「沙莉の好きな曲を流すよ」と連絡したところ、リクエストされたのがハンバートハンバートの「がんばれ兄ちゃん」。
この何ともほっこりするエピソードが本当にずっと好きだったので、ここで書けてうれしい。もうだいぶ満足。
なぜ、こんな書き出しだったかというと、念願だったハンバートハンバートのライブを、この週末、初めて観られることになったから。
柔らかな風合いで、触り心地のいいリネンのタオルみたいに、手触りのある温かさに包まれたふたりの歌声。
以前、noteにも書いたけれど、どこまでも広がっていくような情景が浮かぶ音楽と言葉を、一度はライブで堪能したいと思っていた。
「山月記」をモチーフにして作られている、自分の弱さや惨めさをさらけだした歌詞が印象的な「虎」は、2020年M-1グランプリのアナザーストーリーでも流れていた一曲。
逃げ出したくなるほど苦しい日々の合間、ポロッとこぼれる切実な想いに胸を打たれてしまう。
ライブでは、どんな曲が聴けるだろうか。
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