くわばら

政治の話などなど書きます。 石丸伸二氏の政治思想が気になっていろいろと見ています。 その過程で考えたことや調べたことをみなさんと共有できたらと思っています。

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政治の話などなど書きます。 石丸伸二氏の政治思想が気になっていろいろと見ています。 その過程で考えたことや調べたことをみなさんと共有できたらと思っています。

最近の記事

なぜネット世論は分断されてしまうのか

このところの様々な選挙をテーマにネット世論を見ていると、かなり分断が進んでいるなと感じるようになりました。 例えば、今回の兵庫県知事選においても反齋藤派と齋藤擁護派でネット世論は完全に分断されています。 反齋藤派は今回の出来事を「民主主義は死んだ」と述べ、齋藤擁護派は「民主主義の勝利だ」と述べています。 私が今回気になったのは、ただ残念がっているというだけでなく、お互いにお互いの主張をデマや誹謗中傷と罵りあっている点です。 フィルターバブルやエコーチェンバーという言葉がこれ

    • 兵庫県議が斎藤元知事の公益通報の対応について非難するのは筋違い

      この問題いろんな話があってややこしいですが、今日のReHacQでの奥谷県議へのインタビューを見てさすがにあかんと思ったのでそこのところだけ、できるだけ短く書いておきます。 動画9:00~ ・斎藤元知事は公益通報者保護法に違反していたのが悪かった(犯人捜しをしたから)  ・真実相当性は公益通報かどうかを決める際の問題にはならない 動画15:23~ ・知事が記者会見で「嘘八百の文書を撒いた」と公表した際には「元県民局長そんなことやったんや」と思った ・元局長が反論したときにあ

      • 映画「掟」はもっと振り切って欲しかった

        全国公開から1ヶ月ほど経ち、そろそろ公開が終了となる映画館も多い中、ギリギリ滑り込みで観てきたので正直な感想を書いておこうと思います。 当然ネタバレを含むので未見の方はご注意を。 感想を書く前に、まずは私の石丸歴について述べておきます。 私が石丸伸二氏を認識したのは恥を知れのころですが、本格的に追い始めたのは無印否決のころからです。 したがって安芸高田市長時代から比較的長いこと追っかけており、安芸高田市議会も生動画を見ていた人間なので、客観的に見てそれなりに詳しい部類の人間

        • 小池都知事はなぜ東京一極集中を削除したかったのか

          先日、全国知事会において小池都知事が東京一極集中の文言を削除要請したということがニュースになっていました。 小池さんのこの発言と行動に私は違和感を覚えました。 なぜなら知事会が宣言したからといって、東京都が必ずなにかしなくてはいけないわけではないと思うからです。 なんとかしないといけないねというポーズをとりつつ、のらりくらりといういつもの小池さんのやり方でもよかったのではないでしょうか。 それを批判されることを覚悟で、あえて一極集中の削除を提言しないといけなかった理由はなん

          石丸現象を世間はもっと正しく理解するべきではないか?

          石丸伸二さんが大躍進を遂げた都知事選が終わりました。 選挙終了後から様々な報道や知識人、一般人による批評・考察が行われており、石丸さんの行ったSNSを活用した選挙活動は「新しい時代の政治」と表現されています。 一方で、「ポピュリズム」「若い人をだました」「政策がない」「挑戦者というイメージ戦略のみ」といった様々な批判が行われてきました。 既成政党への不支持をもとにして、「SNSによる単純接触効果の強さによって石丸氏への投票が増えた」という視点で語られることも多かったとも思い

          石丸現象を世間はもっと正しく理解するべきではないか?

          石丸伸二氏の今後の進路を予想してみよう

          都知事選に落選した石丸伸二氏ですが、今後どのような政治活動を行うのか、いろいろと考えてみました。 そもそも石丸氏の進む方向性とは?まず進路を予想するにあたって、石丸伸二氏の政治姿勢を考える必要があります。 彼の政治における重要な軸は一貫性です。 これまで彼の行動を観察してきた人間は分かると思いますが、良くも悪くも彼はブレません。 4年前の安芸高田市長を始めた時から基本的なスタンスはずっと一貫していますし、東京都知事になると決めた流れもかなり一貫したものでした。 なにより支援

          石丸伸二氏の今後の進路を予想してみよう

          石丸氏の2つの裁判結果がどうでもよい理由

          私は当初より、恫喝誹謗中傷裁判とポスター裁判については、結果がどうなろうと石丸氏を評価するうえで関係ないと思っています。 なぜなら、内容を見ればたいした裁判ではないのが自明だと思っているからです。 しかしながら、世間ではこれらの裁判結果である「敗訴」という二文字に異常にこだわっているひとが多数いるということがこの選挙戦を通じてわかり、またNHK党の立花氏も最近になってやたらと言及していたので、どうでもよい理由を改めて書いておこうと思います。 ポスター裁判概要 石丸氏が安芸

          石丸氏の2つの裁判結果がどうでもよい理由

          安芸高田市長選挙の結果を正しく理解しよう

          7月7日に都知事選とともに安芸高田市の市長選挙も終わりました。 結果は反石丸を掲げた藤本氏が当選ということになりました。 この結果をもって「石丸伸二は安芸高田市民に嫌われていた」「石丸市政を安芸高田市民が否定」とネット上を騒がせています。 個人的に、この選挙は石丸市政の信任不信任という側面は確かにあるものの、それ以外の影響がかなり大きいと感じました。 基本的な構図この市長選挙は石丸氏へ反対する勢力が擁立した藤本氏と市議会の中で唯一石丸派として賛成し続けていた熊高氏が対決す

          安芸高田市長選挙の結果を正しく理解しよう

          今回の都知事選を振り返ろう(主に石丸陣営視点)

          大熱狂の都知事選が終わりました。 石丸氏は2位に終わりました。 私は主にネットで石丸氏を追っていたのでその視点で振り返りをしてみようと思います。 まずは今回の都知事選を時系列に沿って振り返り、その後石丸陣営の戦略やそれらの評価についてまとめます。 石丸氏を中心とした大きなできごとの流れ5/17 石丸氏立候補表明 5/27 蓮舫氏立候補表明 6/12 小池氏立候補表明 石丸氏政治活動開始 6/15 石丸氏と暇空氏が対談 6/17 石丸氏公約発表記者会見 6/18 蓮舫氏・小池

          今回の都知事選を振り返ろう(主に石丸陣営視点)

          石丸伸二をもっと理解したいひとのための動画を紹介します

          現在、絶賛東京都知事選が行われており、様々な方々が様々な動画をアップロードされています。 ただの感想もあれば、感化されて投票を促そうという動画であったり、はたまたネガキャンの動画であったり。 そんな数多の動画の中でも私が面白いなと思っているのは、石丸伸二関連の解説動画です。 石丸氏の語る政策目標はスケールが大きかったり、あとから気づく発言も多いため、すべてを理解することはなかなか難しいです。 そんな彼の政策目標の意図や意味、行動原理について触れられるコンテンツは私にとってかな

          石丸伸二をもっと理解したいひとのための動画を紹介します

          都知事選における石丸氏への批判から見るネットを使ったネガキャンのやり方

          都知事選も中盤に差し掛かり、石丸氏の躍進が伝えられるにつれて、石丸氏に対する様々な批判が過熱化してきました。 Xは大量の批判ツイートであふれており、一部では都議会議員などが批判ポストを大量に投稿するという事象もみられています。 今回はそれら批判の声を収集・分析することで見えてきた、ネット上でのネガキャン活動の手口と傾向について書いていきます。 おおまかなポストの分類と個人的な受け止め公職選挙法違反のでっち上げ 告示期間前に石丸陣営が行った広告動画や街頭演説などは事前運動の

          都知事選における石丸氏への批判から見るネットを使ったネガキャンのやり方

          都知事選を通して陰謀論の仕組みを学ぶ

          都知事選が現在行われており、おもしろいですね。 情勢だけを見ても小池氏VS蓮舫氏という当初の目論見とは外れて石丸氏が驚異的な伸びを見せていますし、候補者乱立問題に端を発した、選挙ポスター枠の売買、不適切ポスター、選挙の在り方などいろいろと議論したいテーマが話題に上がるようになりました。 個人的にいろいろと書きたいことはあるのですが陰謀論について思うことがあったので今日はそちらを書いてみます。 陰謀論とは?まずは言葉の定義からです。 読売新聞の記事を引用します。 つまり陰謀

          都知事選を通して陰謀論の仕組みを学ぶ

          「金で選挙に勝つ」の境界線

          私生活がとんでもなく忙しくなってバタバタしているうちに石丸市長の都知事選への出馬が決まったりで書きたいなと思っていた石丸市政の4年間のまとめ記事がなかなかまとまらず・・・難しいですね。 今回は少し思ったことを書いてみます。 先日、石丸氏と暇空氏の対談がありました。 後半は漫画クイズだけだとのことだったので冒頭だけ見ていたところ、ちょっとおもしろいなと思うところがありました。 それは「金で選挙に勝つ」ということを暇空氏が批判していた場面です。 話の流れとしては、石丸氏が

          「金で選挙に勝つ」の境界線

          なぜシセイクラブは石丸市長と対立してしまうのか

          最近の安芸高田市の情報を集めていると、「シセイクラブは石丸市長を裏切った」「シセイクラブは清志会の一部に成り下がった」そんなコメントが目につきます。 実際、シセイクラブはここのところ石丸市長の進める政策、行動へ反発するように見える機会が多くなっています。 しかし当初、シセイクラブは石丸市長の味方として取り上げられていたことも多く、一部では「市長派」とも呼ばれていました。 そのシセイクラブが、なぜ最近は反市長とみなされるような行動を多くとるようになってしまっているのでしょうか。

          なぜシセイクラブは石丸市長と対立してしまうのか

          石丸市長との意見聴取から推測する広報委員会の言い分とその問題点

          先日、安芸高田市における議会だより問題に関して、大きく話が動いたなという出来事がありました。 それはシセイクラブの二人(南澤議員・田邊議員)に対する市長の意見聴取です。 議会だよりに関する意見聴取については以前にもありましたが、今回は渦中の広報委員会のメンバーである議員二人と市長とが正式にやりあうということで、どのような議論が行われるのか興味深く見ていました。 思っていた以上に新しい情報も多く、非常に興味深い内容だったので内容を軽くまとめつつ、そこでの議論から見えた広報委

          石丸市長との意見聴取から推測する広報委員会の言い分とその問題点

          安芸高田市の「議会だより」問題について客観的にまとめる

          さてまたも安芸高田市は燃えていますね。 今回は議会だよりの予算を計上するかどうかです。 すべての情報を追うのが難しいという方もいらっしゃると思いますので、表に出ている情報をもとに、可能な限り公平にまとめてみようと思います。 これまでの議会だより問題の流れ石丸市長が市政の動き(2022年4月号)にて議会だよりの表現がおかしいことに言及 石丸市長が市政の動き(2023年1月号)にて議会だよりの間違っている点について大きく紙面を割き具体的に間違いを指摘 その後何度か(同年4,

          安芸高田市の「議会だより」問題について客観的にまとめる