兵庫県議が斎藤元知事の公益通報の対応について非難するのは筋違い
この問題いろんな話があってややこしいですが、今日のReHacQでの奥谷県議へのインタビューを見てさすがにあかんと思ったのでそこのところだけ、できるだけ短く書いておきます。
動画9:00~
・斎藤元知事は公益通報者保護法に違反していたのが悪かった(犯人捜しをしたから)
・真実相当性は公益通報かどうかを決める際の問題にはならない
動画15:23~
・知事が記者会見で「嘘八百の文書を撒いた」と公表した際には「元県民局長そんなことやったんや」と思った
・元局長が反論したときにあれ?と思った
・潮目が変わったのは一部事実が混じっていたから(コーヒーメーカーの件)
・その後知事が説明をしなくなったのでおかしいと思った
この発言は何がおかしいかといえば、最初の段階では特に犯人捜しをしたことを問題視していないということです。
奥谷議員本人が、「文書の中身に真実が混じっていたのだから第三者委員会でちゃんと調査するべきではと言った」と述べています。
つまり議員自身が真実かどうかのほうを問題にしていて、公益通報の犯人捜しをしたことを問題にしていなかったということです。
本人の言っていた真実相当性が関係ないのであれば、真実っぽい証拠がでてきたから調査するべきではなく、そんなの関係なく最初から第三者が調査するべきと言っていなくてはおかしいわけです。
文書の配布元が県民局長であると知事が記者会見で述べた時点で、その文書の発行者を知事は特定しているわけですから、この議員の言うとおりであればその時点で犯人捜し自体が問題になってしかるべきです。
しかしながらそうではなく、記者会見を見た議員も真実かもしれないと報道が出た時点からこのことを問題にし始めたということは、結局犯人探しについてはそこまでダメなことだと思っていなかったということです。
そんな程度のことを持ち出して、鬼の首を取ったように知事をたたき、全会一致で不信任決議案を可決してしまうこの議員の行動に私は疑問しかないです。