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1月14日 日本の週休2日制の生みの親はあの経営者。
今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。 今日の「頭の体操」用質問例はこちら。
→「週休2日」の2日、どのように活用できているか?
1989年のこの日、国の行政機関の第2・第4土曜日閉庁を開始しました。今では当たり前になっている週休2日。部分的にでも始まったのは1989年と意外と最近なんですね。 ちなみに、公務員の完全週休2日制は1992年5月からです。 また、金融機関では1989年2月4日から完全週休2日制になっています。
これは、海外から働き過ぎなどの批判もあってのことだそうです(バブル期にはそんなことまで批判されたんですね)。
もともと日本では江戸時代までは、基本的に盆・暮れ・正月とお祭りの日くらいしかお休みがなかったそうです。 明治になってヨーロッパ諸国を真似て役所が日曜休みになったことで週休1日制が普及しました。
労働基準法が1947年に制定された際にも第35条に「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない」と定めています。
その後、先ほど述べたように、金融機関や公務員が週休2日に移行しましたが、それよりかなり前に週休2日制を導入した企業があります。それは松下電器、今のパナソニックです。 松下電器が週休2日制を導入したのは1965年、今から50年以上も前、役所や金融機関の20年以上前です。
これは、松下幸之助さんがアメリカを視察した際、多くの企業が週休2日制でかつ日本よりも高額の給料を支払いながら収益を上げていることに感心し、
海外企業との競争に勝つには能率を飛躍的に向上させなくてはいけない。そのためには休日を週2日にし、十分な休養で心身の疲労を回復する一方、文化生活を楽しむことが必要だ
として週2日制を導入しました。
その際、ただ2日休むわけではない。1日はしっかりと休むが、残りの1日は自分を高める時間にあてる「1日休養、1日教養」との指針を示しました。
面白いのは、労働組合の反応で、「そんなうまい話はない」と反発したそうです。
最近、同社が週休3日を希望者を対象に導入する方針を表明しました。
週休3日も先駆者、ですね。
ちなみに、アメリカで最初に週休2日制を導入した企業はフォードです。 なんと1926年からだそうです(さらに40年ほど前ですね)。
フォードは、1914年に1日9時間の労働に対して2.34ドルだった最低日給を8時間で5ドルにしました。これにより、熟練工をはじめとした従業員の満足度が上がり、定着率が高まったため教育コストの低下、生産性の向上という大きな効果を生みました。
フォードは、労働者がお金を稼ぎ、余暇の時間を持つことが消費を喚起し、経済の発展につながると考えていたことからこのような手を打ちました。実際、自動車は大衆に普及することにつながりました。
→ 「1日休養、1日教養」は今でも通用する考え方ではないか。自分はどの様に週末過ごしているだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。 過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。