見出し画像

#359 「ビジネス頭の体操」 7月9日のケーススタディ

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。

 →部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。


7月9日(金) 富士急ハイランドのFUJIYAMAは○○億円!?

1955年(昭和30年)のこの日、日本初の本格的な「ジェットコースター」が設置された「後楽園ゆうえんち」(現:東京ドームシティアトラクションズ)が開園したことに因んだ「ジェットコースターの日」です。
このジェットコースターは、全長1500m、最高時速55kmであった。ジェット機にちなんで「ジェットコースター」という名前が付けられ人気となり、ジェットコースターという名称が一般的に使用されるようになった。


ジェットコースター。
和製英語で、英語では「ローラーコースター」だそうです。
日本最古のローラーコースターは「浅草花やしき」のもので1953(昭和28)年に設置されたそうです。

画像1


ジェットコースターの市場規模とか…見つからなかったです。

そもそもいくらぐらいするものなんでしょうか?

もちろん、規模にもよりますが、富士急ハイランドさんはジェットコースターの投資額を公表していていまして、今あるジェットコースターについては以下の通りです。

☑️ 高飛車 30億円

画像2

☑️ ええじゃないか 36億円

画像3

☑️ ドドンパ 30億円

画像5

☑️ FUJIYAMA 30億円

画像4


他に海外なども含めた投資額を載せているサイトがありましたのでご参考まで。

ちなみに、子供向けのミニコースターで2億円程度のようです。

そのサイトによると、ディズニーはジェットコースターそのものよりも、周りの装飾(?)などに凝るため高額になるとのことで、レイジングスピリッツで80億円、だそうです。

そのジェットコースターですが、1953年、浅草花やしきにローラーコースターを納品した、東洋娯楽機株式会社(のちのトーゴ)が日本ではリーディングカンパニーでした。

1980年代には大型コースターも注力し、先ほどの富士急ハイランドのFUJIYAMAも手がけています。

また、アメリカにも進出を果たしますが、そのアメリカで納品したジェットコースターの相次ぐトラブルでイメージを落とし、アメリカ市場から撤退、事業縮小を迫られ、2004年には経営破綻します。

実は、このトーゴ、昭和24(1949)年から花やしきの運営権を所有していましたが、経営破綻の際、花やしきについては、近隣が残すよう求めたこともあり、バンプレスト(バンダイナムコアミューズメントの子会社)に譲渡され現在に至っています。

花やしきの運営権が、ジェットコースターメーカーから、バンダイへと引き継がれていたなんて、知らなかったです…


さて、現在ジェットコースターメーカーで勢いがある会社の中の1つが、日本の三精テクノロジーズです。

2012年に米国のS&Sを買収、2018年には中国にも協力会社工場を持つオランダのVEKOMAも買収し、日米欧中の4極体制を構築しています。

地域的にも補完関係がありますが、製品群にも補完関係があり、

☑️ 三精テクノロジーズは乗って景色を楽しむような機械が得意
☑️ S&Sは絶叫系のローラーコースターが主力
☑️ ベコマは身長が120センチメートル以上の子どもなら誰でも乗れるようなファミリータイプのローラーコースターが得意

だそうです。

最後に同社の直近の決算をご紹介します。

同社には3つのセグメントがあり、売上の半分を遊戯機械が占めています。他に、舞台装置が35%、昇降機が15%を占めています。

画像6


ジェットコースターなどを含む遊戯機械の売上高は、181.6億円(前期比22%減)、利益は3.8億円(同208%増)となっています。

→ジェットコースター。富士急ハイランドでも新設が決まっているようだが、今後、市場はどうなると考えられるだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様の頭の体操になるネタが1つでもあれば嬉しいです。

昨年からこのような投稿を続けています。以下のマガジンにまとめていますので、よろしければ覗いてみてください。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集