見出し画像

#473 転職したり異動した時にやりがちだけど、やってはいけないこと。

先月から新しい部門を担当しています。いわば社内転職。何回目かなので思ったことをメモ。


1、「スタートダッシュ」はしてはいけない!?

転職や異動って、モチベーションが上がるタイミングですよね?

私も過去2回の転職と1回の出向、6回の異動を経験しています。また、転職してきたり異動してきたりした人たちを何度となく見てきました。

その経験から、転職や異動の際にやらない方が良いのにかなり高い確率でやってしまいがちなことがあって、自分では注意するようにしています。

それは、「スタートダッシュをしない」ということです。

え?と思われたかもしれません。

転職や異動したらやはり早めに「できる」ところを見せて、周りに認められたいものです。私もそうでしたし、多くの人も同じでした。

ところが、「スタートダッシュ」をして、その後のどうなったか?をみると、必ずしも良い結果に結びついていないことが多いのです。

なぜなのでしょうか?


2、「やる気MAX」と「新たな業務」は実は最悪な組み合わせ!?

まず、転職や異動した時の気持ち、を考えてみましょう。
不本意な異動というのもあると思いますが、それは別として、新たな環境に臨むことになると、ほとんどの人は「やる気MAX」です。特に自ら積極的に動いて希望の職についた転職なんてその典型、ですよね。

次に、転職や異動した時のよくある状態、を考えると、「新しい業務」に関して、前職や前の職場との違いが目に付きます。これは当たり前で、未知のものやことを見るには、これまでの経験が物差しとならざるを得ない、ということです。企業文化も全く異なるであろう転職であればその差はものすごいものがあります。

さて、この2つ、「やる気MAX」と「新しい業務」(に関して今までの経験との違い)とが合わさると何が起こるか?

まず、新しい業務の良いところもたくさん見えるのですが、前職や前の業務と比べた時の悪いところ、おかしなところ、もたくさん見えるものです。そして得てして悪いところの方が目に付くし、気になってしまいます。

そこに「やる気MAX」の登場です。
改善提案などを積極的に行うのです。

え?イイじゃないか?って?

ちょっと想像いただきたいのですが、皆様のところに新しい方が来て、いきなり自分達のやっている業務の改善提案してきたら、どう思われますか?

大抵の場合、すでに把握していることだったり、過去に改善しようとして別の大きな問題があってできていないことだったりするのではないでしょうか?

もちろん、どっぷり浸かってしまって、それが常識、当たり前、になってしまっていて、「なるほど!それはいい!!」となることもあるでしょう。

でも、その業務を担当している人からしたら面白くない、と感じるかもしれません。

これが、「やる気MAX」と「新たな業務」が最悪な組み合わせ、と私が考える理由です。


3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

じゃ、どうすればいいのか?

これは、簡単で、転職や異動した時に2つのことを最優先にします

1つ目は、業務の上流から下流までのプロセスを学ぶことに集中することです。
その過程で気になることはたくさん出てくると思いますが、それらはあくまで部分です。ですから、記録はしつつ、あくまで全体を把握するのを優先するのです。自分が気になったところを改善しても部分最適かもしれませんから。

2つ目は、上司や周りの自分に対する期待をきちんと把握することです(こちらが先かもしれませんが)。その期待が業務改革なら業務改善提案も歓迎されるでしょうが、他に期待されていることがあるのならば、まずはそちらで結果を出すべきです。改善提案はそれらで結果を出してからするのであれば、聞く耳を持ってもらえるでしょう。


言われてみれば当たり前、でしょう。でも、「やる気MAX」は人を盲目にしてしまう、という厄介な性質を持っています。後になって気づいても後の祭り、です…

私の投稿は大体ネガティブというか、当たり前を疑う、という内容が多いのですが、これもそうです(毎回すいません…)。

どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!