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3月15日 今後どうなる?二極化する1.4兆円の靴市場
はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
体操のための質問例はこちら。
→靴市場は販売経路、商品カテゴリともに大きな変化が起こっている。今後の靴業界はどうなっていくだろうか?そしてそれはどうしてだろうか?
日本靴連盟が1932(昭和7)年に制定した「靴の日」または「靴の記念日」です。
1870年(明治3年)のこの日、実業家・西村勝三が、東京・築地入船町に日本初の西洋靴の工場「伊勢勝造靴場」を開設したことに因んでいます。
靴。
最近では、靴大手のリーガルコーポレーションが経営不振から百名の希望退職者を募ることがニュースになっていましたが、やはりステイホームの影響もあり売上は落ち込んでいるのでしょうか?
まず、2000年からの靴(履物)の市場規模の推移をみてみましょう(出典:矢野経済研究所)。
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市場全体では2018年の実績で1兆3,680億円。2000年から見るとほぼ横ばいか、微減という傾向です。
内訳を見ると、紳士靴と婦人靴は減少傾向である一方、スポーツ/カジュアルシューズは伸びていることがわかります。
実際、革靴の出荷額と事業所数の長期推移データを見ると、ピークである1991年と2017年とを比べると、出荷額で8割、事業所数で7割減少しています(出典:経済産業省「履物産業を巡る最近の動向」)。
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市場のペース以上に減少しているのは、輸入品の割合が増えていることが理由です。
1998年には2割強だった輸入品の割合は、2017年には6割近くになっています(下図:出典同)。
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では、直近の状況はどうなっているでしょうか?
同じ統計ではまだデータが見つからなかったのですが、革靴は先ほどのリーガルのニュースでも分かる通り、落ち込んでいます。
では、スポーツシューズはどうでしょうか?
スポーツシューズ・アパレル市場情報サービスを提供するエヌピーディー・ジャパンが公表しているデータでは、2020年にはコロナ禍の影響もあり10.6%減の1兆1,040億円となっています。
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2021年1−3月のデータもありますが、前年同期比で5.1%減の2,749億円と、前年からの減少傾向は続いているようです。
その中身は一律に減少してるわけではなく、大きな変化が出ています。
まず購入経路。オンラインが13.3%増となる一方で、オフラインは15.2%減と極端な差が出ています。
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また、カテゴリにも顕著な傾向が出ていて、アウトドアとゴルフはそれぞれ21.3%増、9.1%増、と市場が拡大しています。
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やはり、コロナ禍で安心して楽しめるレジャーとしてアウトドアやゴルフが選ばれていることもあると思われます。
最後に、靴業界のIoTの取り組み事例をご紹介します。
(経済産業省「履物産業を巡る最近の動向」より)
・3D計測器による精密な足形計測データを活用、消費者の足に合う快適な靴をセミオーダーで提供。
・画像解析技術の進展により消費者がスマホで簡単に足の計測を行うことができ、店頭での試着なしにオンラインで足のサイズにあった靴選びが可能に。
・センサー技術の活用により、歩行やランニングのデータを自動計測し、フォームの改善や疾病予防に役立てる等の機能を付加。
→感染症により様々な業界で起こった、変化の加速が靴業界でもあるようだ。靴は今後、顧客のどのようなニーズを、どのような製品、サービスによって、売上に繋げていくことになるだろう?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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