見出し画像

9月8日 セロハンテープを生んだのは「何事もやってみる」精神!

1年間に渡って投稿してきました「ビジネス頭の体操」からの再録です。
従来は5日分まとめて投稿していましたが1日づつに分解して投稿します。

ご自身の仕事を離れた「頭の体操」ネタにご活用ください。
(最後に「問い」の例を載せています)


1930年のこの日、3Mがセロハンテープを発売した日です。
実は、セロハン(初めての透明フィルム状の素材)は1908年に開発されていました。当時からセロハンを接着するために透明な粘着テープのニーズがあったそうです(紙や布の粘着テープは存在していた)。

普通に考えれば、セロハンにノリをつければ完成!となりそうですが、当時の人々は「粘着テープにするには、裏面は糊がつきやすく、表面は糊がつかないようなセロハンを作らなければ無理」と考えたようで、誰も開発しなかったそうです。

ところが、3Mのリチャード・G・ドルー(マスキングテープの開発者)が防水性のある粘着テープを開発する中で、セロハンを粘着テープにすることを思い付きます。つまり、透明であることではなく、防水性に着目してセロハンを選んだのです。

ともかく何事も実行してみる主義である彼はセロハンに粘着剤を塗り、それをもう一枚のセロハンに貼り付け、それを引っ張って剥がしたところ、予想に反して粘着剤はついたまま剥がれたのです。

https://www.nitto.com/jp/ja/tapemuseum/history/chapter05_01.html


→必要な技術は20年以上前にあったにもかかわらず、粘着剤が両方にくっついちゃうから無理、と誰も試さなかったところを、「何事も実行してみる主義」の3Mの技術者が試したことが開発に至ったセロハンテープ。自分の周りにもこうして勝手にブレーキをかけてしまっていることはないだろうか?


過去の「頭の体操ネタ」は以下のマガジンにまとめています。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?