11月23日 Jリーグが伸びている理由は?
視野を広げたい、が、どうしても自分が携わっている仕事中心になってしまう…
そんな問題意識をお持ちの方に、その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。普段の仕事や興味の範囲を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
→部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。
1992年のこの日、Jリーグ初の公式戦・ナビスコカップ決勝が東京の国立競技場で行われたことに因んで、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が1993年に制定した「Jリーグの日」です。
Jリーグ。個人的には一時熱心に見ていましたが(アルシンドとかの時代です…)、最近はニュースや新聞で目にするぐらい。 最近では、ジャパネットが支援するチームが伸びているなんて話を耳にして、経営という観点でちょっと気になっていたところでした。
まず、Jリーグ自身が公表しているデータから。
営業収入も入場者数も順調に伸びています。
一方で、55クラブ中、23クラブが単年度赤字となっていて、これ2018年度に比べ5クラブ増えています。
さらに調べていたら、なんとデロイトトーマツが2014年から作成しているレポートを見つけました。その名も「Jリーグマネジメントカップ」。
クラブ経営を分析、評価してランキングを行う内容です。これが秀逸です。
例えば、「勝点1当たりチーム人件費」、「グッズも合わせた客単価」、「SNSフォロワー数」など、なるほど、という軸で評価しています。
分析記事も興味深く、例えば、J1のクラブの分析では、以下のようなマッピングをした上で、
バランス経営型(高営業利益率)は、平均してJMC(デロイトトーマツのランキング)で高水準の順位を維持しつつ、かつ、リーグでも好成績を残して、経営マネジメントとリーグ成績を両立できているクラスターだと言えます。一方で高スポンサー収入・高人件費型は、「チーム人件費」へ規模の大きな投資をしている一方で、リターン(例:リーグ成績、営業収益など)があまり得られていないため、JMC順位が低くなっている
などの分析を行なっています。
自業界とか他業界のこうした分析だと、知識等が邪魔をして分析手法そのものをきちんと見れなくなることも多いですが、Jリーグをもとに行われているので良い勉強になります。
→J1だけで20チームにもなるJリーグだが、経営的にはコロナ禍前までは伸びていたようだ。一体どのような戦略で経営されているのだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。