9月27日 データでも分かる、若者の「クルマ離れ」
普段の仕事を離れた、翌日にちなんだ過去の出来事をネタに「頭の体操」。
そこから問いや興味を広げたり、抽象度を上げて他への応用を考えてみたり…
さまざまな「頭の体操」に活用ください!
頭の体操のための質問例はこちら。
大正6年(1917年)のこの日、栃木県の渡辺はまさんが、日本女性として初めて自動車の運転免許を取得した「女性ドライバーの日」です。
渡辺さんは当時23歳。同年1月に栃木から上京し自動車学校に通い4月に卒業、運転手見習いをしながら自動車試験に挑戦したそうです。
女性が運転免許を取得、ということで、運転免許について調べてみました。
人口減や若者のクルマ離れ、などと言われていますが、運転免許を取る人はやはり減っているのでしょうか?
最新の「令和4年版交通安全白書」によると、令和3年12月末現在、運転免許を保有している人は約8,189万人。人口に対する割合は74.7%。
男女別の保有割合は、男性が84.0%、女性が66.0%、男女比は54.3%対45.7%となっています。
運転免許の保有者数は平成30年の約8,231万人がピークで以降減少しています。
警察庁「運転免許統計」で、男女別の統計が遡れるもっとも古いデータが昭和44年です。以降10年ごとに推移を抜き出してみます。
数値は保有者数、うち男性の割合、うち女性の割合の順です。
女性の割合が増えていることが分かります。
このデータですと、今の若者の保有率が落ちているのか否かが分かりませんので、令和3年末時点の年代別保有率を先ほどの交通安全白書からご紹介します。
40歳代が男性で95%、女性でも90%を超える保有率であるのに対して、20〜24歳では男性で78.7%、女性で70.3%とかなり低くなっていることが分かります。
このようなデータを同白書で遡れる、平成16年末時点がこちら。
(年代の並び順が上下逆になっていますのでご注意ください)
こちら、20〜24歳では男性85.8%、女性76.7%ですから、やはり1割程度減っていて、若者の「クルマ離れ」が免許保有率という点でも伺えます。
最後に、免許といえば、教習所(?)、ですが、その数と卒業者数の推移をご紹介します。
令和3年では指定教習所数が1,300、卒業者数が約172万人となっています。
このデータでは平成24年までですが、ピークは平成3年、4年です。
教習所数は15%減、卒業者数は32%減、ですね。
競合の減少に比べて卒業者の減少が大きいため、経営は厳しくなっていることが想像できます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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