5月25日 アフリカの面積は日本の80倍。ではGDPは何倍?
はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。
1963年のこの日、アフリカ統一機構(OAU、現 アフリカ連合(AU))が発足した、「アフリカデー」です。
アフリカ。
知っているようで知らないアフリカの統計を調べてみました。
農林水産省の地域別情報「アフリカ統計データ集」によると、
☑️ 人口:12.1億人
☑️ 面積:3,031万㎢
☑️ 名目GDP:2.2兆ドル
☑️ 1人あたりGDP:1,809ドル
となっています(いずれも2017年)。
ちなみに、日本は、人口1.2億人、面積37万㎢、名目GDP4.8兆ドル、1人あたりGDP 38,440ドル、ですので、人口で10倍、面積で80倍、名目GDPで約半分、1人あたりGDPで20分の1、ということになります。
経済産業省「通商白書2020」によると(2021はあるのですが、なぜかアフリカ関連の情報があまりないので…)サブサハラアフリカ(アフリカ大陸のサハラ砂漠以南の呼び名)のGDP成長率の推移は5%前後で推移、2020年は感染症の影響でマイナスとなっています。
当然、国によって全く状況は異なります。同白書では、国のタイプを原油輸出国(アンゴラ等)、その他資源集約国(ブルキナファソ等)、非資源国(ベナン等)、脆弱国(ブルン等)、観光依存国(カーボベルデ等)に分けて分析しています。これによると、非資源国はプラス成長を維持し、観光依存国はマイナス幅が大きくなっています。
東南アジア諸国とサブサハラアフリカのGDP上位7カ国のGDPを比較してみましょう。
ナイジェリアと南アフリカが特に大きく、タイとマレーシアの間、他はスリランカと同等か少なくなっています。
アフリカの輸出入額の割合を日本企業のアフリカ進出を支援するオンラインプラットフォームANZAでみてみます。
まず、輸出では原油や鉱石などの鉱物性資源が多く占めています。
輸入では、原油のほか、電気機器や自動車、穀物などが多く占めています。
先ほど見た通り、第1次産業の割合が多いことがここからも伺えます。
これにより、他地域に比べ域内貿易が少ない(下図)ことがアフリカ貿易の特徴となっています。つまり、第1次産業が多く、域内で補完関係にある産業が育っていない、ということです。
では、輸出入の相手国はどのような国でしょうか?再び「通商白書2020」から輸出入それぞれの上位7ヵ国の割合のデータをご紹介します。
アフリカの輸出相手国上位7か国の割合(2019年)
アフリカの輸入相手国上位7か国の割合(2019年)
報道などでもありましたが、改めて中国の進出が激しいことが分かります。
そして日本は登場しません…
最後に、アフリカにある8つの主な地域協力機構をご紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
アフリカ。全く不勉強な領域でほぼ全て知らないことばかりでした。
このような投稿を一昨年7月から続けています。以下のマガジンにまとめていますのでご興味あればご覧ください。