10月14日 横浜の「高島町」を産んだのは日本最初の鉄道だった!?
「ビジネス頭の体操」。ご自身の仕事を離れた「頭の体操」ネタにご活用ください。
(最後に「問い」の例を載せています)
明治5年(1875年)に日本で初めての鉄道が開通した日を記念した「鉄道の日」です。
これは有名な話で新橋、横浜間であることはよく知られています。ちなみに、開業翌年の収支は、旅客収入42万円、貨物収入2万円に対し、直接経費23万円で差し引き21万円のプラスとなり、「鉄道は儲かる」ということで鉄道網が広がるきっかけになったそうです。
ただ、敷設の費用が入っていないように思うので、そうとも言えない気もします。例えば、横浜石崎町から神奈川青木町までは当時海でしたが、埋め立てる費用は国にはありませんでした。
どうしたかというと、なんと、埋め立てた者には、線路と国道の用地以外は自分のものにして良い、ということにしたのです。それを受け、当時横浜に住んでいた高島嘉右衛門が埋め立て、国に提供しました。つまり、国の費用はゼロ。それは儲かりますよね。今よりよっぽど民間の力活用するのが上手です。
ちなみに、どの部分かというと、下に地図を貼り付けましたが、左の地図で渡り廊下のようになっている部分です。
右は同じ場所の今の地図です。今の横浜駅付近の「高島町」というのは埋め立てた高島さんに由来します。ちなみに当時の横浜駅は現在の桜木町駅付近です。
(出典:歴史的農業環境閲覧システム)
クドイですが同じ場所です。
→新橋横浜間の鉄道が開通したのは明治5年、今から145年ほど前。まだ国にも資金がなかったために民間の力をうまく活用して作られた。当時は規制も前例もない中で日本を作るために様々な知恵で乗り切っていたことがわかる。今、民間の活力を取り込もうとしたら、どのような形が考えられるだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。