#390 「ビジネス頭の体操」 8月19日のケーススタディ
はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
その日にちなんだ過去の事象をビジネス視点で掘り下げています。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための豊富な一次情報やデータもご紹介。
→部分は、頭の体操する上での自分に対する質問例、です。
8月19日(木) バイク市場は「減っている」けど「増えている」!?
総務庁交通対策本部が1989年(平成元年)に制定した「バイクの日」です。
日付は「バ(8)イ(1)ク(9)」と読む語呂合わせ。
バイク。
最近私の周りでも買ったり免許取ったりする人がいます。
コロナ禍でも楽しめるということで伸びているのでしょうか?
一般社団法人自動車工業会が2年ごとに行っている「二輪車市場動向調査」2019年度版によると、二輪車、つまりバイクの保有台数は2018年度までを見ると年々減少しています。
2002年度には1,354万台でしたが、2018年度には1,073万台となっています。
ただ、よく見ると減っているのは原付第一種で、それ以外は横ばいに見えます。
中古バイクを扱うBIKE王の企業HPに原付一種だけ折線とした分かりやすいグラフがありました。
やはり減っているのは原付一種で、その他は横ばい、2018年と2019年とで比べると、1.1%と僅かですが増加しています。
これが2020年になるとどうなるでしょうか?
全国軽自動車協会連合会が発表した126cc以上の二輪車の販売台数推移(先程までは保有台数)は前年度比14.9%増の14万4,931台で、2桁増です。14万台を超えたのは12年ぶりということです。
特に好調だったのが、軽ニ輪(126cc〜250cc)で前年度比26.5%増(7万5,874台)となっています。
ちなみにメーカー別の台数は以下の通り。
この勢いは21年に入っても継続しています。
排気量別の台数だけではイメージがイマイチつきにくいですよね。
21年初めにBIKE LOVE FORUMという団体が、カワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハという4大バイクメーカーのトップに話を聞く、という素敵な企画「二輪4販社トップに聞く2021年国内市場へ展望」が具体的にどんなバイクが売れているのか、などがわかって個人的には面白かったのでご紹介します。
ここまでをまとめると、現在のバイク市場は、原付は減少を続ける一方、より排気量の大きく実用的であったり、趣味性の高いモデルが伸びている、ということになります。
これは二輪車の購入者の年代にも関係していて、なんと50代が30%で最も多く、次も60代で26%で50代60代で半数を超えるのです。次に30代が17%、次がなんと70代!12%!20代以下と同じです…
こうなると高価格帯、というか、高級車、というんでしょうか、その市場も拡大しており、馴染みのある日本メーカーではなく、ハーレーやBMW、ドゥカティなども販売を伸ばしています。
最後に、世界のバイク市場について、「電動化」も含めた推計を矢野経済研究所「世界の二輪車市場に関する調査」(2021年)をご紹介します。
世界的には2020年、販売は15.2%減という2桁マイナスだったんですね…
→バイク。ゴルフもコロナ禍で利用者を伸ばしていたが(下投稿参照)、その新規の利用者をどう継続的に市場に留まってもらうかが課題であった。バイクも同じ課題があるように思うが、どのようなマーケティングプランが考えられるだろうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様の頭の体操のネタになるところが1つでもあれば嬉しいです。
昨年8月からこのような投稿を続けてきて23日で1年になります。以下のマガジンにまとめてありますので、お仕事を離れて頭の体操をしたいときに覗いて見てください。
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