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4月14日 超安定企業、どう経営しますか?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例はこちら。

→超安定企業、自分ならどう経営するだろうか?

大阪市中央区玉造に本社を置き、医薬品製造企業である森下仁丹株式会社が制定した「良い年の日」です。
日付は「よ(4)い(1)とし(4)」(良い年)と読む語呂合わせから。高齢者の健康で生き生きとした生活を応援する日。


良い年の日。

いろいろな記念日がありますが、こういうのは珍しいですね。

ということで、森下仁丹株式会社について調べてみました。
(ちょっと狭い感じしますが…)

仁丹の会社、というイメージしかなかったのですが、実は包むための独自の技術も保有する会社でした。


創業は1893(明治26)年という大変歴史のある会社です。

2020年度の売上高は94億円、経常利益は2億円です。
特徴的なのが自己資本比率、なんと72.8%(2021年12月末時点)あります。

堅実な経営を積み重ね、資本金(35億円)を超える利益剰余金(46億円)を持っています。

主な事業は2つ。
1つは売上で75%を占めるヘルスケア事業。
祖業でもある仁丹に加え、各種健康食品を扱っています。
最終商品だけでなく、素材として他社に販売する商品も取扱っています。

もう1つが残り25%の売上を占めるカプセル受託事業。
これが独自の技術のようで、粉末、液体、微生物などを皮膜で包むことができる技術です。最も分かりやすいのは、「生きて腸まで届く」なんていうのがありますが、生きた微生物を包み、途中の唾液、胃酸で溶けずに腸で溶けるようにコントロールできる技術です。また、噛むと中から液体が出るようなお菓子にも使われている技術です。

その製造工程の解説がこちら。


このように特徴ある技術を持つ同社ですが、気になるのがその業績です。

10年前、2012年の売上は96億円。経常利益4億円とほとんど変化がありません。安定していると言えばそうなのですが、長年100億円前後で横ばいです。

個人的には、リテール向け、ホールセール向けのチャネルと商品を持ち、包むとう独自技術で受託生産もする、とバランスの良い事業構成の企業だと思います。事実、感染症下でも売上の落ち込みはさほどでも無く利益も計上しています。
加えて厚い自己資本もある。

さて、それを踏まえて「頭の体操」です。

→あなたなら、この超安定企業、どのように経営しますか?


最後までお読みいただきありがとうございました。

一昨年7月から続けております。
以下のマガジンにまとめてありますのでよろしければ。


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