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9月28日 日本のパソコンブームの火付け役
普段の仕事を離れた、翌日にちなんだ過去の出来事をネタに「頭の体操」。
そこから問いや興味を広げたり、抽象度を上げて他への応用を考えてみたり…
さまざまな「頭の体操」に活用ください!
頭の体操のための質問例はこちら。
→パソコンブームを起こしたPC-8001は、プロダクトプッシュではなく、前身となるTK-80というマイコンの顧客の問い合わせをショップで直接開発者たちが受ける、という今では考えられない体制から生まれたものだそうだ。
現在のSNSで広くユーザーとコミュニケーションをして商品開発する、という手法の先駆けとも言える。
SNS以外にも(あるいはSNSであっても)このようにエンドユーザーの声を製品に反映し販売に結びつける方法にはどのようなものが考えられるだろうか?
1979年のこの日は、NECがPC-8001を発売した日、だそうです。
このnoteを読まれている方の年代は分からないのですが、40も半ばの私世代ですと、PC-8001とかMSXとかFMVとか聞くと「懐かし〜」という方が多いと思います。
今回、調べてみて「へぇ〜」だったのが、PC-98のイメージが強いのでNECは独自企画でWindows登場まで日本のPC市場をえげつなく独り占めした、というイメージだったのですが、PC-8001(下写真)はどちらかというと、マニアの熱い要望を受けて、発売に至ったものであったということです。
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もともと高価なマイコンの動作を実務レベルの人たちに実機で確認してもらえるように、という狙いで発売した組み立て式トレーニングキットTK-80が、想定外に個人の間で売れて、そのショップでそれらお客様の問い合わせに応じるうちに、上位機種を熱望され開発されたという経緯です。
最後に、昨年2021年のパソコン市場動向が特徴的でしたのでご紹介します。
何と、金額ベースで2割も落ち込んでいます(台数では16%減)。
【国内パソコンの出荷金額と平均単価の推移】
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これは「GIGAスクール構想」の需要の反動が大きいようです。
メーカー別シェアではNECレノボが1位ですが、388万台で昨年比約3割もの大幅な減少です。他メーカーも軒並み減らしている中で、アップルだけが台数で56万台から66万台へ17%増えてます。
(FCCLは富士通クライアントコンピューティングです)
【国内パソコン出荷台数シェア(2020年/2021年)】
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最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下のマガジンにまとめています。