大人になる、好きな音楽を聴きながら
今週末、僕は京都へ行く。真面目な用事がひとつ、それから遠距離恋愛中の彼女と会うためだ。僕は旅行の3日前からぼちぼちゆっくり準備を始める人間なので、既に自室のど真ん中にはスーツケースがぽかんと広げてある。中にはアメニティグッズの入ったクリアケースと前回の旅行で買った文庫本、それに懐中電灯だけが無造作に入れてある。明日中にはスーツをクリーニングに出して、着ていく服も決めてしまおう。
準備が一息ついたら、昨日観たライブのセットリストを再生しながら勉強を始める。tetoとドミコ。お互いにリズムも曲調も全然違う別世界の音楽だけど、どこか心臓の同じ場所が揺らぐような感覚。とにかく良い音楽だな。僕は耳音痴だけど、それだけはわかる。
大人になるってもっとダイナミックかつ情動的な体験なんだってどこかで期待していたんだけど、どうやらそうではないみたい。好きな音楽を聴きながら、ゆっくり自分のスピードで将来への準備を進めていく。これが大人になるなんだって、今の僕は実感している。実感に過ぎないので、3年後にはまったく違う考え方をしているのかもしれないけれど。
3年後、僕は恐らく生きているのだろう。それを確信することが出来た瞬間が、大人への分岐点だったんじゃないか。いいかげん、「子ども/大人」の分岐点について書き留める作業から抜け出そうかな。少なくとも僕は、もう子どもの側に居座ることは出来ないのだから。ただ、僕は大人になるつもりは今でもさらさらないよ。さらさら、好きな言葉です。川の流れのように、さらさらと生きていられますように。
最後に今日のBGMから一曲載せておきます。ではまた👾