![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161365584/rectangle_large_type_2_258ae5f50ecee9fc4c520b22114a57c3.jpeg?width=1200)
はじめての手前味噌に感動した話、我が家のお味噌は山梨独自の『甲州味噌』
移住する前に、味噌づくりのワークショップに参加したことがありました。その時仕込んだのは1キロだけだったのですが、出来上がって食べてみてびっくり!これまでに食べた中で一番と言える程の美味しさだったのです。
山梨へ移住したら、自分で食べる分のお味噌を手作りしたい!というのが夢でした。
お味噌ってどうやってつくる?
私が毎日食べているのは、『甲州味噌』という山梨独自のお味噌です。
一般的に分類すると、米味噌・麦味噌・豆味噌の3種類が基本でしょうか。
煮た大豆に麹を混ぜて発酵させたものです。
『甲州味噌』は珍しいミックス味噌!
米味噌は米麹、麦味噌は麦麹、豆味噌は豆麹。
『甲州味噌』は、お味噌を仕込む時に米麹と麦麹をミックスして仕込んでいるのです。さっぱりとした米味噌と、麦味噌の甘みが相まってなんともいえず美味しいのです!
どうしてこんなお味噌が生まれたのか
山梨は山に囲まれた盆地で斜面が多く、稲作に適した土地ではないため、お味噌を作るための米麹を賄えなかったようです。
戦国時代、食べ物の腐敗を防ぐお味噌は欠かせない調味料であったため、お味噌を増産するべく、田畑の裏作として麦を育てたのです。
『甲州味噌』は、主食の不足を補うための知恵から生まれたもの。
山梨名物の『ほうとう』も甲州味噌がベースです。
山梨へ遊びにきて、食べたことあるよという方は多いかもしれませんね。
手前味噌のススメ
我が家は毎年30キロ仕込みます。
前は米味噌も少し作っていたけど、結局、甲州味噌が一番好きだなと感じて、ここ数年は甲州味噌一択です。
30キロというと多いと思われるかもしれませんが、出来上がったお味噌は、夫と私の実家や親せきにおすそ分けして、残りは我が家で食べきってしまいます。20キロ弱は我が家分。
仕込みはご近所のカフェで
毎年、12~2月に手前味噌の会を開催してくれるので、友人たちと申し込み、そこで仕込みをしています。30キロともなると、自分一人で仕込むのは骨が折れるのでとても助かっています。
おしゃべりしながらの仕込みは楽しい時間です。
![](https://assets.st-note.com/img/1732282079-BjnwtGYhkJAOy85CK6fEZW0p.jpg?width=1200)
カフェのオーナーが大きな羽釜で薪で茹でてくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1732282186-ALizR4bMt0xhIq13GeDBrplY.jpg?width=1200)
お味噌屋さんからお借りするミンチ機が大活躍!
![](https://assets.st-note.com/img/1732282287-VbTdBfKiRHFSmlGya4e7sD90.jpg?width=1200)
潰した大豆+煮汁を混ぜて味噌玉にしたら
樽に投げ入れて詰めていく。
我が家では、出来上がったお味噌は小分けにして冷凍保存。(発酵がすすまないように。)
常温でおいておくと、どんどんと発酵がすすんでいくのですが、夫も私も赤味噌は少し苦手なのです。麻婆豆腐などお料理にブレンドしたりもするので、熟成がすすんだお味噌も少しだけ残しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1732282433-w4jRE2tfidW5rcAsQG8FNSOv.jpg?width=1200)
うちの数だけみその味
おんなじ材料で、おんなじところで仕込みをしても、仕込む人の手や発酵する場所によって、出来上がりの味が違ってくる不思議。
菌って奥深い!ぜひ体験してほしい!
一度、手前味噌を味わうと、後戻りできない美味しさです。
お家で使っている大黒天麹や、お味噌づくりの材料は甲府のお味噌屋さんのものです。手前味噌の文化を広めている面白いお味噌屋さん。
手前味噌キットや、煮た大豆が入っている「かんたん手前味噌キット」まであるので、手軽にやってみたい方にはおすすめです。
(アフィリエイトでも何でもなく、ぜひおすすめしたい。)
今日の晩御飯は豚汁でした!
そろそろ、ほうとうも食べたいな~。