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四季折々の俳句 3

「 蜃気楼 」

唄うてはうまくなりゆく茶摘かな

をみならのこころひとつに茶摘唄

いにしへの山のおくより雉のこゑ

旅びとがかなたを見つむ蜃気楼

眩しんですべておもひで花は葉に

黒潮のしぶきそのまま初鰹

竹の子をはぐくみし山大いなり

人生もいまが旬なりたけのこ飯

えがほまでかがやくことよ夏の海

風鈴にへいわをいのるばかりなり

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