文語体俳句『水仙花』 近詠２０句

『水仙花』
文語体俳句

ただ白き初はついしづちでありしかな

運気まであらたまりけり初ごよみ

しづかなるかまへや射抜いぬく弓始ゆみはじめ

餌えをやりてともにいのちやはつ雀すずめ

新成人しんせいじんひとりで生きることなかれ

あふぐひとのぼりだしけり初筑波はつつくば

伊勢いせを詠みたてまつりけり初句会はつくかい

福引ふくびきのはづれしわらひばなしかな

いちりんといふことのなし水仙花すいせんか

鷹一羽たかいちわすなはちそらでありにけり

日のいろにながるる川も枯野かれのかな

寄よせるなみよこひとすぢや浜千鳥はまちどり

見る程ほどに下手へたでありけり屏風びょうぶの絵

広重ひろしげや河岸かししろじろとゆきの富士

鷹匠たかじょうといち羽わ野のそらわたくしす

寒鯉かんごいやそらうつくしきみづかがみ

進まむとしてより早しスケートや

霜しもばしらさす陽ひに色をうしなひぬ

うつむけばうつむく花や冬すみれ

スキーヤーだれも花なり飛騨ひだの山

◇文語俳句集◇

文語体俳句、口語体俳句、会話体俳句
の３つ方向性を
順次探究しています

◯文語体俳句
古典語・歴史的仮名遣い・古典的切れ字を基本にした俳句

◯口語体俳句
現代語・現代仮名遣い・現代的切れ字を基本にした俳句

◯会話体俳句
現代の話し言葉のリズムやフレーズ、対話、独話、セリフ等を活かした句

など、個人的に大まかに分けて取り組んでいま

いつも
ご覧いただき
ありがとうございます

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