口語句集 しゃべり言葉の作品と解説 ② 〜エッセイ〜
俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句の様々なことについてご紹介していく記事です
口語句集
しゃべり言葉の作品と解説 ②
昨夜につづき、第2回目です
今回も下記の口語句集から、
作品5句と、その季語、句の意味をごく短く記してご紹介したいと思います。
ふだんしゃべるような言葉でつくった句になります。
俳句の自句自解に対しては様々な見解があるようですが個人的な考えで行うことにします。
よろしければ楽しんでいってください
口語句集『花見』
〜しゃべり言葉の作品集〜 より
また来いよそらいちめんを帰る雁
季語∶帰る雁(仲春)
【句意】
この地で越冬した雁の群れが次々と北方へ羽ばたき帰ってゆく、旅の無事とまたの再会が思われることだなぁ
春満月そうつぶやいてしまうほど
季語∶春満月(三春)
【句意】
おぼろ夜の町の空に大きくうるんだ満月が出ている、おもわず「満月か」とつぶやいてしまうほどだよ
ひこうき雲夏の行方を見るような
季語∶夏(三夏)
【句意】
晴れた空を音もなくよこぎってゆくひとすじの飛行機雲、まるでこの暑い夏の行方を見ているかのようだ
登山とは空をあるくということか
季語∶登山(晩夏)
【句意】
登山口から一歩一歩のぼってきた道、いつしか雲も景色も眼下に見えて、山頂にむけて空をあるいてゆくかのようだよ
蛍の夜だれもさびしいひとでした
季語∶蛍(仲夏)
【句意】
時がきて蛍が一つまた一つと夜闇を舞いはじめた、思えばこれまで出あった人々も私もどこかさびしい蛍火そのものだ
▽前回の作品と解説▽
不定期になりますが、第3回、第4回と順次投稿していければと考えています。
よろしければまたご覧になってみてください。
いつも
ご覧いただき
ありがとうございます
写真素材∶photo AC 様
*試験的な取り組みをまとめた記事です
*至らない点、十分に書きつくせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳句については個人、団体によって様々な考え方や見解があります
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