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文語俳句『屏風』 近詠12句

文語俳句
「屏風」
近詠12句

松ばやしたちあらはるる屏風びょうぶかな


鬼がはらせり出す屋根や今朝のしも


飛びてかげ跳びてひかりや浜千鳥はまちどり


これ以上ふくれやうなく着ぶくれぬ


寒々さむざむと垂れてくさりやいしづち山


折れをれて平らとなりし枯野かな


かれすすき風のみちのみありしかな


のぞく池つるをうつしてしづかなり


ランタンとして冬闇ふゆやみをあるきけり


ラクビーや夢の舞台を駆けめぐる


熱燗あつかんや酔ひのひと夜のうつくしき


でつけてありし辛子からしやおでん皿



下記の文語句集以降の
冬の作品を今回ご紹介しました


文語体俳句、口語体俳句、会話体俳句
の3つ方向性を
順次探究しています


いつも
ご覧いただき
ありがとうごさいます


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