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パートナーとのつながりを深めビジネスを加速させる。マネーフォワードの「食」を活かしたコミュニティマーケティング

こんにちは!くるめしです。

くるめしでは「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」をミッションに掲げ、法人向けフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」「ヒトハコ」を運営しています。

今回はクラウド会計ソフトをはじめとした、バックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」で知られる株式会社マネーフォワード様に、同社が取り組むコミュニティマーケティングと「食」とのかかわりについて、お話をお聞きしました。

同社のビジネスにおいて、重要なパートナーである士業の方々を招いた交流会の裏側には、参加者に満足いただくだけでなく、コミュニティマーケティングを成功させるためのさまざまな工夫やこだわりがありました。

株式会社マネーフォワード
企業の経理財務や人事労務、法務といったバックオフィス業務を効率化する「マネーフォワード クラウド」を中心に、サービスの開発・提供をしている。バックオフィス業務は、効率化のために「削減する対象」ではなく、ビジネスの成長につながる要ととらえ、経営の強みとなるよう強力にサポートしていることが特徴。

【話し手】
株式会社マネーフォワード
マネーフォワードビジネスカンパニー
SMB事業推進本部
カスタマーマーケティング部
鈴木 悠様

6年半ほど税理士法人に勤務し、企業の会計・税務業務をサポート。その後、マネーフォワードに入社し、税理士資格を取得。現在は税理士法人での勤務経験を活かし、士業事務所を支援するため、マネーフォワード クラウドのサポート業務や情報提供、そしてコミュニティマーケティング業務に取り組んでいる。

「士業向け交流会」を通して公認メンバー様とのリレーション強化を目指す

――  カスタマーマーケティング部ではどのような業務を行っているのでしょうか。

鈴木様:
「マネーフォワード クラウド」は企業や個人事業主などの担当の方に直接ご契約いただく他に、会計事務所様といった士業のパートナー様経由で契約していただく契約経路をご用意しています。弊社ではこれを「公認メンバー制度」としており、士業と顧問先の生産性向上を支援するため、サービスの活用サポートや集客支援、事務所経営に関する情報提供など多岐にわたる支援を行っています。

私たちの業務ミッションは、この「公認メンバー制度」において重要なビジネスパートナーである公認メンバー様へのサポートと、新規の公認メンバー様を増やしていくことです。

この公認メンバー様とのリレーション強化を目的に年間で15〜20回ほど士業向け交流会を実施しています。

士業向け交流会では、参加いただく方々の属性に応じたコンテンツをご用意しています。たとえば開業から日が浅い税理士を対象とした交流会では、事務所経営のノウハウ共有をテーマにしたり、地域ごとの交流を目的とする会では関東や関西といったエリアに分けて参加者を募ったりと、交流会の切り口にこだわっています。

―― 士業向け交流会を主催する上で、特に気にかけているポイントはありますか? 

鈴木様:
会計事務所を経営されている方は、会計士や税理士でありつつ、同時に経営者でもあります。そのため、どうしても自身の悩みを相談できる相手がいなかったり、同じような悩みを抱える同業者からアドバイスをもらう機会がなかったりと、事務所としての最終決定を下す立場であるが故、孤独を感じやすいと考えています。

そうした士業の方々にご自身の悩みを解決する糸口として交流会を楽しんでいただくためには、士業の方々同士の交流を深めていただくこと、そして「楽しい!」と感じていただくことが重要であり、この2つを同時に実現できる工夫が「美味しい食事をご提供すること」だと考えています。

実際に交流会に参加いただいた方々から、「美味しいですね!」とお声がけいただくことも多く、用意した料理にご満足いただけていることは大変嬉しいです。また、会の最中に他の参加者との会話のきっかけになっているシーンを見かけることもあり、交流会全体の盛り上がりやコミュニケーションの活性化において食事は重要な要素だと感じています。

―― 士業向けのコミュニティマーケティングに取り組むことになった背景についてお聞かせください。

鈴木様:
コミュニティマーケティングに力を入れはじめたのはここ最近、1〜2年のことです。ありがたいことに公認メンバー制度にご加入いただく税理士や会計士の方々は増えています。一方で「マネーフォワード クラウド会計」などは、会計業界ではまだまだ新しいプロダクトです。使いこなすことで生産性が上がるのですが、活用方法の浸透にはもう少し時間がかかると思っています。

弊社としても情報発信はしているのですが、士業同士で活用方法を共有いただくことでより深く・広く浸透していくのではと思っています。コミュニティマーケティングに取り組むことで「うちの事務所ではこのように活用しています」といった、士業同士での活発な情報共有を増やしていきたいです。
その結果、プロダクトを使いこなすだけでなく、士業同士の横のつながりが増えて協業の機会につながるなど、事務所経営にも効果があると期待しています。

多岐にわたるプロダクト同士のシナジーを高める社内交流

―― マネーフォワード様は従業員同士の交流にも力を入れられていると伺いました。

鈴木様:
そうですね、特に2023年3月のオフィスアップデートの際に新しく設けられた「Connect Area」などは特徴的な試みだと思います。「Connect Area」は従業員同士が仕事以外でコミュニケーションし、つながる場所として企画されたオフィスエリアで、さまざまな交流企画やイベントが開催されています。

また、交流企画やイベントが開催されていないタイミングでも、夕方の18時以降になると、アルコールを含むドリンクを冷蔵庫の中から1本選んで飲めるようになります。従業員同士が軽食を持ち寄り、一緒に飲んで仲良くなってリラックスできる場所があることは、出社の機会がコロナ禍以前に戻りつつある現在の状況にマッチしたものだと感じますね。

ほかにも「シャッフルランチ」と呼ばれるランチがあります。「シャッフルランチ」への参加を希望する人を、ランダムな4人ごとのグループに分け、グループごとにランチへ出かけるという社内制度で、月に1回開催されています。

―― なぜ意識的にコミュニケーションの機会を設けているのでしょうか?

鈴木様:
グループ会社を含め、マネーフォワード全体で2,400名以上の従業員が働いており、正直なところ、他部署の人は顔と名前が一致しないことも珍しくありません。加えて、弊社が扱うプロダクトはとても種類が多く、それぞれのプロダクトの担当者も人事異動によって変わることがあるため、すべてを覚えるまで時間がかかります。

しかしその一方で、ユーザーや投資家の方からは、プロダクト同士のシナジーが期待され、実際に高い評価をいただいています。今後もプロダクト同士のシナジーの強さを維持し、サービス全体としての価値を向上していくためにも、従業員同士の交流は重要な要素です。こうした背景から、オフィスのアップデートや「シャッフルランチ」といった制度で従業員同士の交流に力を入れています。

コミュニティマーケティングによって満足度の向上や口コミによる紹介を拡げていきたい

―― 今後の士業向け交流会の展望をお聞かせください。

鈴木様:
士業向け交流会はコミュニティマーケティングの一環として今後も力を入れていきたいと考えています。交流会を通じた知見の共有や協業の機会を提供することで、士業事務所の経営を前に進め、お客様により満足いただけるように取り組んでいきたいと考えています。

また、弊社が士業を大切なパートナーと考えていることが伝われば、顧問先へ導入いただいたり、士業同士の口コミで拡げていただけると考えています。

交流会にただ参加いただくだけでなく、美味しい食事やセミナーなどのコンテンツに満足いただき、「マネーフォワードはいいよ!」というポジティブな口コミを拡散していただけるよう、今後も取り組んでいきたいと考えています。

「同じ釜の飯を食う」という表現があるように、相手と一緒に食事をとることは一体感を生み出し、互いの心理的安全性を高めるためにとても重要なアクションです。「食」が持つ力を借りながら、マネーフォワードのパートナーである士業事務所の経営の支援につながるコミュニティづくりを継続していきたいです。

株式会社マネーフォワード


既存顧客の満足度の向上と口コミを起点とした紹介の獲得を目的としたコミュニティマーケティングに取り組むマネーフォワード様。

ビジネスモデル上、特に重要なパートナーである士業の方々に満足いただく交流会にするため、セミナーの企画や最新情報の共有、そして食事の提供など、さまざまな工夫を施していることが印象的でした。今回お話しいただいた内容は、コミュニティマーケティングの文脈だけでなく、社員のエンゲージメント向上を目的とした社内交流の促進にも活かせそうです。

コミュニティマーケティングや交流会施策にお悩みの企業は、まずは「食」の提供を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。

マネーフォワード様、ありがとうございました!



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