『リアル』な『安全』を伝える活動を開始します
淡路島には四方を囲まれた海や全国一のため池数といったように、水辺が生活と密になっています。
ちなみにため池の数は、全国で約21万ヶ所。その内10分の1以上、2万2千8百ものため池が淡路島に集中しています。
また、そういった水辺の環境をフィールドとした水上のアクティビティも多様にあり、自らが望めば簡単にプレイすることも可能です。
夏に観光者が楽しむような海上レジャーを島民はほとんど楽しむことはありませんが、海や池などで釣りを楽しんでいる人は子供から大人まで非常に多いのではないでしょうか。
身近なところに危険がいっぱい
淡路島に豊富にある水辺は様々なアクティビティを楽しむことが可能な自然フィールドですが、その反面、多くの危険性を含む場所でもあります。
海やため池が豊富にある分、そこで遊ぶ人が増える分、水辺の事故が起こる可能性も高くなるということです。
水難事故では約半数が死亡
水辺の事故の最大の特徴が、命にかかわるような重大な事故になる可能性が非常に高いというところにあります。
警察庁発表のデータによると、2018年に全国で水難に遭った人数は1529人。その内死亡もしくは行方不明の人数は692人にも上ります。
事故に遭った人の半数近くが命を落とすこととなってしまったのです。
また、場所で見てみると半数以上の人が、海で命を奪われているのです。
こうして数字を目の当たりにすると、淡路島がどれ程危険な環境であるかが、お分かりになっていただけるのではないでしょうか。
楽しさを提供するだけでは不十分
淡路島では夏になると多くの場所で様々な水上アクティビティがサービスとして提供され、安全面にも十分配慮された状態で行われているものと信じていますが、楽しさや激しさ華やかさばかりがクローズアップされ、安全が表に出てくることはほとんどありません。
友達同士で楽しむ釣りにいたっては、どれほどの人が安全について考えているのかと考えると、恐ろしくなってしまいます。
『安全』を活動とする
そこで、Awaji KURUMA Baseでは、『安全(セルフレスキュー)』に焦点を当てた活動を行っていこうと準備を進めています。
健康や安全の先に楽しさがあるということを伝える活動を展開していく予定です。
『リアル』を伝える安全教室
私こと長岡が、これまでプールや海など水辺の仕事を通し実際に経験した水辺のリアルな危険事例や、私自身が幼少期に溺れた体験、身内を水の事故で失った体験、海洋レジャー指導員として学んだことなどを、子供や親、子供と接する機会の多い方々など、広く伝えられるような活動を行っていきたいと考えています。
水上のアクティビティと合わせて行うこともあれば、要望に応じ様々な場所に訪問して少しでも多くの人に『リアル』を伝えたいとも思っています。
子供の事故は大人の責任
海やプールでのレジャーはもちろん、子供同士で遊びに行った先で起こった事故であっても、それは大人の責任です。
ちょっとくらい味わっておいた方がいいような痛みや苦しみですら、予め全て排除してしまうような困った世の中になってしまいましたが、そのために小さなリスクに子供自身で気付くことが困難になってしまっているのではと、強く感じています。
あえて痛みを与える必要はありませんが、何が痛いか、どうすれば苦しいかを知っていないと危険を回避することは困難ですし、痛みを知らない人間は簡単に他人に危害を加えます。
それと同じで、どういう状況で実際に事故が発生しやすいのかを知らないと、事故を未然に防ぐことはできないし、対応方法を知らないと二次事故に繋がってしまう可能性さえあります。
そういったこともしっかりと、子供だけでなく大人にも伝えていきたいと考えています。
大人が責任をもって、未来を担う子供たちの安全を守っていきましょう!
相談やご要望がございましたらこちらからお気軽にお問合せくださいませ。